SSブログ

記者会見というもの [売文稼業]

去る木曜日に、当然桜咲き人々が昼間っから酒飲んでるだろーと思ってたらまだ二分咲きにもならんという春まだきの上野の杜は東京文化会館でクァルテット・エクセルシオの結成30年企画発表記者会見をなんとか無事に終え
DSC_0326.jpg
翌日に1ヶ月ぶりに温泉県盆地の仕事場に到着。「記者会見監修」としか言いようがないボランティア雑用でバタバタしていたために先延ばしにさせて貰っていた原稿の山を、ともかく慌てて1本はやっつけ、本日月曜日〆切の原稿はなんとか明日朝までにして貰い、午後1時半から遙か金沢で行われたオーケストラ・アンサンブル金沢の来シーズン主催公演発表記者会見に、オンラインで参加、というか、拝見させていただきましたです。
IMG_5759.jpg
ふううう…

「記者会見」というやくぺん先生の世を忍ぶ外の人の本来業務からすれば、前者は正に「隠居仕事」で、「記者会見で記者や参加者がどのような情報を欲しがり、記者会見で出された資料を原稿にするためにどのように利用するか」という視点から、会見の内容ややり方にアドヴァイスをする、という作業をしたのでありました。さらには記者顔をして会場にも座っていたわけで、なんとも中途半端な感じは否めなかったけど、なかなか興味深い状況ではありましたです。

一方、温泉県盆地の仕事場からパソコン画面の向こうに由布岳を眺めながら参加した後者は、コロナ禍以後の世界ですっかり一般化した「オンライン参加」という奴です。

これがねぇ、案外、難しいんですわ。要は、どんなにテクノロジーが発達したところで、現時点ではまだ「会見場の空気」というのがまるで判らない。記者席に着いている奴らは、実は向かい合ってる発言者だけではなく、席に陣取っている他の記者連中がどういう風にしているかを、案外とチェックしているんです。で、質疑応答になったときにどう動くかを考えている。オンラインでは、そういう周囲の空気読みがまるで出来ない。だから、「オンラインで質問はありますか?」と司会者から言われても、余程明快な質問したい事実関係チェックとかを除けば、挙手しにくいん。

今回も、現場に居ればいくつかのポイントで質問があったなぁ、と思いつつ、ぼーっと終わるのを待ってしまったのでありました。

これはちょっといくらなんでもなぁ…と、終わったら直ぐに司会者の方に質問のメールを入れたんだけど、考えてみたら、これって相手を知ってるから出来るんだよねぇ。だってオンラインじゃ、会見終わった後の名刺交換とか、やれてないわけだもんさ。

ええ、一応、やくぺん先生外の人がメールで尋ねたことと、そのアンカナさんからの回答をチョロッと記しておきます。以下。

質問:平日昼定期はやらないんですか?→回答:ランチタイムコンサートではやっているが、定期はやっていない。検討はしている。

質問:新作初演はないんですか?→回答:今シーズンは定期ではなく、岩城宏之メモリアルコンサートで行います。

てなわけでした。オンライン前提の地方移住、まだまだ難しいことはあるなぁ。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。