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獅子頭VS [新佃嶋界隈]

佃の祭りが始まりました。朝の6時に起き、仕事をしないので有名な町会広報部のカメラマンとして周囲からぶっかけられる水を逃げながら、町内御輿隊列に入って西仲通りを下ったり、交通係や救護係が新佃御輿と一緒に遙か勝ちどきの方まで出張っちゃって人手不足なんで、山車に張り付いて右側前輪のコントロール(実態は、「はい、危ないから近づかないで、轢かれるよ!」とお子様、お子様の写真を撮るのに必死で周囲が目に入らないお父様お母様に叫ぶ作業)やったり、バタバタするうちに初日が終わって、家の前のすっかりメインストリートになってる路地に机やら椅子やら引っ張り出し、七輪で茄子や玉蜀黍あぶって夜も更けて…

んで、今頃は八角御輿は船に乗って佃を出発、月島、豊海、晴海の人工島をぐるっと海から巡幸している真っ最中。もうすぐリバーシティに再上陸し、いよいよ昼過ぎには西仲通りを下ってく。あたしゃ町内御輿の町内巡幸のお子様整理やってますけど。

さても、昨日のお祭り一日目の様子。今年はなにやら最初からヒートアップしていて、いつもはすっかりゴーストウンの佃大通りにはバケツに水いっぱい張って柄杓用意したり、水道から直接ホース引っ張っちゃったりした善男善女が列を成す。まだ神様乗せてない、空っぽのキャリアに過ぎない遙か晴海を筆頭に月島各部の町御輿の後ろに、睦さん中心に背負われた我らが新佃御輿が姿を見せるや、もう水が頭っからぶっかけられる。まるで派手好きの隣町、門仲の祭りが伝染したみたいな勢いだぞ。

すっかり町内が境内となった一丁目に到着。仮設の無垢の鳥居の直ぐしたに溢れそうになりながらなんとか突っ込んだ我らが新佃の町御輿も、無事に清澄さんの神官のお祈りで神様にご乗車いただき、さて、隊列を組み、待場へと出て行きます。待場に跋扈する神々にたてつく連中を撃破し道を拓くデストロイヤーは、これまた3年に一度解放される大怪獣獅子頭でありまする。さて、いざ、出陣…
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って筈なのに、いきなり鳥居を出たところでスタッグであります。どーした、獅子頭!邪魔する連中を喰い殺せ、引きちぎれ、蹴り倒せぇ!

なんと、怪獣軍団の前に立ちふさがったのは、町民を怪獣から護る正義のヒーロー、ウルトラマン…じゃなくて(最近では情報処理アンドロイドが踊り子になって月島でクルクル踊ってるらしいウルトラマンMAXの怪獣やっつけチーム本拠地は、晴海沖に設置されておりました)、カメラマン、であります。
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素人プロ(?)数多乱れるカメラマン軍団の中の最強ラスボスは、「瞳」撮影チーム、と胸にタッグを付けたNHK。でかい三脚の上にヴィデオカメラのっけ、獅子頭や町御輿連合軍の真っ正面に立ち、撮影が終わるまで動かさない。さあ、動いたぞ、と思ったら、佃大通りの入りっ端でまたスタッグ。わけがわからぬ獅子頭軍団の苦戦に、後ろの方の町御輿からは、なにやってるんだぁ、という罵声が飛んでるみたいだぞ。

我らが新佃町会の面々は、そんな獅子頭VSNHKカメラマンの激戦を真後ろから見物する形になってしまい、おおお、なにがなにやら。結局、町御輿隊列は1時間も予定を遅れて進み始める。隊列の中には、こんな面々も。ほれ。
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お判りでしょうか?まるで神社の神主さんみたいなのが、バリトンのニヘーさん、そして(この写真では判らぬが)怪獣軍団の直ぐ後ろで「晴海睦」のチョウチンを掲げて先触れするのはホルン奏者のアマネさん、そー、何を隠そう、あの「歌舞伎座第九」&「晴海トリトン第九」の仕掛け人と、実行した中央区交響楽団の代表であるぞよ!祭りじゃまつりじゃぁ!

狂乱と熱狂の西仲通りは、水が飛び交いとてもカメラどころではなく、音だけ。ほれ。うるさいぞおおおお。

かくて町御輿は午後には本拠地に戻ってきて、早速、新佃界隈を巡り始めます。喧噪と、疲労感と、静けさが交錯する、東京駅銀座から最も近い田舎町、佃の田舎祭り。
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さて、出かけなきゃ。もう山車と子供御輿は巡ってる音がする。あ、町御輿も出たぞ。制服の浴衣に着替えなきゃ。

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