ソウル・アーツセンターの地方都市オーケストラ・フェスティバル

日本国では桜が咲く前、春のお彼岸のシーズンには東京天樹は足下、すみだトリフォニーホールで「地方都市オーケストラ・フェスティバル」が開かれるのは皆様ご存じの通り。一頃はもの凄い数があった公演、このところ諸処ざっぱんの事情でなんでしょうねぇ、随分と規模は小さくなったとはいえ、去る土曜日もスヴェンセンの交響曲なんぞやって下さった団体があったりして、賑々しく続いているようでなによりでありまする。

さても、この錦糸町のフェスティバルが終わるや、お隣半島はソウルでもっと大規模な、それこそ「韓国地方都市オーケストラ・フェスティバル」というべきか、もっとガッツリ「韓国オーケストラ総ざらえフェスティバル」としかいいようのないイベントが毎年開催されています。小生がオーケストラ系を専門にしてるなら、４月の２週間はずっとソウル、というのが例年の日程になってることは確実。若い書き手の皆様、ソウルならLCCで行って、ウィークリー・アパートに滞在して毎日拉麺喰ってればいいんだから、いかがですか、誰か、ホントに行ってくれませんかね。今年のラインナップは以下。ほれ。
http://www.sac.or.kr/eng/bannerPage.jsp?htmlURL=/eng/lab2013/orchestra_festival/index.jsp

小生からしますれば、４月２日のオール韓国作曲家大会とか、15日のチェジュ響のこれまた韓国現代物とかが面白そうだけど、まあ、それだけのためにソウルまで行く気にはならんわなぁ。それにしても、こうしてラインナップを眺めると、ソウルの聴衆はロシアものとブラームスとブルックナーが好き、ってことなんでしょうか。偉く偏ったラインナップみたいに思えるんだけどね。まあ、ロシアものが好き、ってのは室内楽関係者も言ってたけどなぁ。

ホントに、誰か、ちゃんと端から端まで聴いてきて、韓国のオーケストラまじベストテンでも作ってくれませんかね。お願いします。