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大阪の所謂「アーツカウンシル」について [音楽業界]

税金を提出した日の午後、都内某所で「大阪アーツカウンシル」なるものの説明会が行われました。
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http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000210923.html
なんで「大阪」の「アーツカウンシル」の内容説明を帝都でやるんか、普通に考えれば「出資者を募ります」とか、「働きたい専門職員を日本中で募集します」って理由以外に考えられませんわなぁ。

んで、午後4時から抜けられない打ち合わせがあるもので、午後3時からの説明会の最初の部分、大阪市(だと思うんだが、どうもこのところ「府」の人だか「市」の人だかが分からぬ状況になっているみたいで)の府市文化部府市魅力創造局だかいうなにやら猛烈にアヤシイ名称の部署でこの「アーツカウンシル」を推進している現場の方が、どういうものなのかを説明して下さる部分だけを聞いてきたわけであります。

さても、ぶっちゃけ、この「アーツカウンシル」、やってる人が市だか府だかのお役人さんということからも明らかなように、説明を聞く限りは「大阪市やら府やらが文化予算として出していたお金をアーツカウンシルなる専門家による集団に任せ、市長やらは口を出さないようにする」ものらしい。

前向きに考えている方が、どういう方か分からぬが、このように仰ってます。ま、表向きな理由、ってやつです。http://osakaac.exblog.jp/

現場担当者さんからは、「ハシモト府知事が3年前に…」とか、「大阪センチュリー交響楽団というところにそれまでは2億(ここ、うろ覚え、確かめてちょ)を纏めて出していたのですが…」とかいう発言が、この動きが始まる理由を説明するときに漏れていた。まあ、これからやろうとしていることは「絵に描いた餅」とまでは言わないが、実際に動かし始めるとなるといろいろと問題が多そうなこともあるので、担当者の努力には失礼なんだけど、あまり本気で触れるきになりません。はいはいはいはい、そーですかぁ、としか言いようがない。
でも、どんなものを作ろうとしているにせよ、なんでこんなもんを作ろうと思ったかは事実として明らかなわけで、それが分かって、「なーるほどねぇ、そーゆーことなんね、ハシモトさん」って腑に落ちたのが、この説明会の最大のポイントでありました。

よーするに、ハシモトさんという方、センチュリー問題やら文楽問題で、恐らくは想像もしなかったような批判を受けちゃったんでしょうね、本人としては。で、もうブンカ連中と戦うのは労多くして傷が多いばかりだと判断し、「アーツカウンシル」なるものを作ってそっちに丸投げしてしまえ、と考えたんだろーなぁ。

この状況判断が間違ってたら、違ってるぞ、とコメント下さい。ちゃんと顔の分かった相手のまともなコメントなら、まともに対応しますので。

いずれにせよ、現時点で説明された「大阪アーツカウンシル」なるものの小生が感じるなりの問題点を列挙すると以下。順不同、ってか、頭に浮かんだ順。

1:なんで「大阪」というくくりなの?説明を聞いていると、「大阪のブンカ活性化」と盛んに仰るんだが、あたしゃべつに大阪のブンカなんかに興味はない。ブンカ、には興味はあるけどね。そんなに大阪にこだわるのは、つまり、大阪が金を出すから、ってことなんかいな?「アーツカウンシル」という発想に「大阪」という地域的な括りはそもそもそぐわないんじゃないかしら。

2:この「アーツカウンシル」なるもの、大阪府市がブンカに出している金をかき集めれば6億円、なんてことを仰ってて、この額ならばアーツカウンシル部会長になりたいと思う奴も世界中にいるだろう。だけど、これ以外のファンディングはどうするの?現時点では、「大阪の公金をブンカに使うための組織」にしか思えない。「アーツカウンシル」って、そーゆーもんじゃないでしょ。

3:議会との関係が良くわからないです。

4:さかんに「公益性」とか「効率性」と仰るが、そういうことがブンカとは相容れないからいろんな組織をつくるんじゃないのかしらね。

ま、なんにせよ、このネタ、来る22日の午後6時半から足立アートリンクカフェでやりますので、そこでこの与太話の続きをやりましょうぞ。

さて、それまでに2本締め切りがあるぞ。働け、あたし。

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天野 和夫

阪のことで東京の方々にもご迷惑をおかけしているようで恐縮です。橋下徹なる人物が大阪府ついで大阪市のトップに着任して以来、大阪の住民はなにがなんだかわからないままに橋下ペースにはまってしまいました。アーツカウンシルは、今ちょっとした流行で、東京は一足先にできたようですね。大阪もそれに見習って東京の学者の意見を取り入れて、こんなものを作りましたと、自慢してみたかったのでしょう。そんなガキみたいなことをする必要は、さらさらないのですが・・・
さて、東京についで大阪の2箇所で説明会がありました。与太話のネタにでもと思って、私の感想をまとめましたので、ご興味がまだおありでしたら、一度アクセスしてみてください。http://amanogallery.web.fc2.com/OsakaArtsCouncil.htm
by 天野 和夫 (2013-03-25 16:59) 

Yakupen

天野和夫様

いえいえ、まあ、ハシモト氏の言うことに引っかかる小生が悪いんですから。

大阪の説明会でいちばん心配というか、不安というか、なんだかなぁ、と思ったのは、あの場所の現場を仕切っていた若いNPOの方々の一生懸命さと、お役所の方々の感じの空気の違いというか。若い人たちの意欲を上手い具合に誰か偉い人が使ってる、とは言いませんけど…

無茶な若い意欲を老人が自分らの思惑のために使うのは良くないなぁ、と感じてしまったのはどうにも。いやはや、です。


by Yakupen (2013-03-25 23:15) 

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