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ヤマトの諸君、これが君たちの新たな文化の殿堂だっ! [指定管理者制度]

「音楽業界」カテゴリーなのか「指定管理者制度」なのか、ちょっと考えたけど、ま、久しぶりのして管理者ネタということにしましょか。世間からとっくに忘れ去られてる問題ですからねぇ。

神奈川県は横浜の西、相模原でも厚木でもない、ましてや湘南でもない、なんといって良いのやら判らないような半端な場所に、大和市、なんてたいそーな名称の市があります。「東名高速の大和トンネルのある所」、「小田急線が相鉄線と交差する乗り換え駅の所」、「新幹線が小田急の下を潜る辺り」などなど、それぞれの人によっていろいろとイメージはおありでしょうが(まあ、イメージなんてないぞ、というのがふつーだろーけどさ)、なんといっても「厚木基地のあるところ」という説明が全国区としては最も的確かつ判りやすいでしょうね。なんせ大和市自身が厚木基地のことを「マッカーサー将軍が最初に日本に足を降ろした史跡」と仰ってるくらいだもん。

最近では「米軍機墜落」なんて話は聞かないものの、まあ「米軍基地騒音被害訴訟」が最も有名そうなこの基地の街に、来る11月3日、市民待望の新たな文化施設がオープンいたします。その名も、そー、本日まで発表出来なかったけど、とうとう満を侍して発表出来るぞ、「大和市文化創造拠点シリウス」でありまするっ!
http://www.yamato-bunka.jp/about/

なんで今日まで発表出来なかったか、実は見物に行ったのは一昨日のことなんだけどさ、担当者さんに「情報が公式にオープンになるのは明後日ですから…」と釘を刺されていた。んで、いかな「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする当無責任私設電子壁新聞とはいえ、流石に記すわけには行かなかったのでありまするよ。

とにもかくにも、「文化創造拠点シリウス」です。ええ、どーゆーことかというと、この施設の名称、まずは一般公募し、一度は「文化森」と決定した。施設の彼方此方にもその名称が穿たれ、告知も成された。
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とか
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とか。

だけど、どういう経緯やら知らぬけど、その名前は撤回され、この名前になった。その辺りの詳細な経緯を知りたい方は、あたしじゃなくて、大和市に問い合わせるか、共産党市議さんにでも突っ込んで貰って下さいな。

なんであれ、結果として、本日から晴れておおっぴらにこの総合文化施設の名称を口に出すことも可能になった次第。大和シリウス、ですっ。ヤマトの諸君、シリウス、ですよ。イスカンダルでも、拡散波動砲搭搭載アンドロメダでもありませんからっ!
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一昨日段階では、まだこのように名称を隠してありました。へええ。で、これが外観。
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いまどきのガラス外壁建築で、上に行く程に床総面積が狭くなる郊外中層マンションタイプの案外と、といっては失礼だけど、でっかい建物でありまする。地上六階、周囲に普通の意味での高層ビルはなく、せいぜいが10数階首都圏近郊マンションなんで、かなりドッカーンと立派なもんに見えますね。こういう建物って外壁の掃除が大変だろうなぁ、と思っちゃうけど、ま、そんなことは百も承知なんでしょーねぇ。

先程から「ホール」ではなく「文化施設」と記しているのは、ここが文字通りの総合文化施設だからです。実質、殆どの大和市民の諸君とすれば、「中央図書館が大和駅東の地下に潜った旧相鉄線路際に移転して立派になった」という感じなんじゃないかしら。ちなみに、これがホール前のなんの用途があるかよーわからぬ細長い空間から、大和駅方向を見たところ。
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この真下に横浜方面に向かう相鉄が走ってます。奥に見えるビルが小田急の駅で、その向こうを冬場の北風の時には厚木基地から我が軍の最新鋭対潜哨戒機やらが離陸していく。言うまでもなく、空母ロナルド・レーガンが横須賀に入ってるときには、世界一騒々しい飛行機として知られるやんきー蜂くんやらがさんざんっぱら上がり下りして非常識な程に騒々しい爆音を振りまいてくれます。こんな産業がしっかり発達してる街でありまする。
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幸い、今は空母ロンが黄海辺りをウロチョロしてるらしいので、厚木は米軍スッカラカン。担当の方を楽屋口前で待ってる間に、頭の上を海自基地側からやってきた岩国の最新虎の子掃海ヘリが過ぎってったくらいでありました。っても、この調子。いやはや。
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もとい。で、大和の諸君の希望の星シリウスでありまする。ここ、1階北西隅の駅に近いところでスタバが出迎えてくれて、その奥は二百数十席の「サブホール」と
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美術展示などを行えるギャラリー(担当者さんに拠れば、実はここがいちばん音が良いかも、とのこと)があるんだど、そのロビー部分もしっかり図書館になってて、こんなもんが並んでます。外から見ると、この図書館は『地球の歩き方』コレクションをしてるのか、と思えちゃうぞ。
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で、その上に千席ちょっとのメインホールがあります。まあ、なんとも立派です。ほれ。
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これはもう、紅白歌合戦でも鑑定団出張鑑定でも、何でもいらっしゃーい、だなぁ。実際、オープニングはカナフィルで、チケットは瞬間蒸発だったそうでありまする。目出度いことじゃ、うん。

とはいえ、相鉄で20分で横浜だし、同じ時間を反対に行けば厚木市民会館。北にも南にも相模大野やら藤沢やら、もっと規模が大きく老舗の市民会館大ホールがあるわけで、正直、千席というのは極めて妥当な大きさとはいえ、いろんな意味で中途半端なのは目に見えている。貸ホールとして馬鹿安いわけでもなく、民間プロモーターさんが手打ち興行に使うのは相当に難しい。
まあ、どういうことになるのか、ホールとしては指定管理に入ってる業界老舗Sさんの現場スタッフがどう知恵を絞るかなんでしょうねぇ。当面、これといったネタはあるわけでもなさそうだけど…無論、誰だって考えるよーに、「ここの小さなホールでYAMATO Qの定期演奏会をやればいいじゃないかっ、カナフィルの人気コンマスの率いる団体なんだからさっさとレジデントにすればいいじゃないか」と騒いでみたものの、ま、なかなかそう簡単には話はいかないようでありまする。

ホールの上は、児童図書館&お子様の遊び場空間、上層階2層は大和市図書館で、これまた公立図書館関連指定管理を受けてる某大手企業がやってるそうな。最上層6階は会議室やらコミセン的な集会所スペースで、電子レンジが並んでる部屋なんかもあったのは市民お料理教室をやるんでしょうけど、こーゆーのが最近の流行なんでしょうか。最上階北西部分の自由スペースは、厚木基地に出入りする米軍機監視には最適の場所かもね。特に夏場は冷房完備じゃんかぁ。

ってなわけで、中をひとわたり見物させていただき、ああ大和市民の諸君には素晴らしい場所が出来て善かったねぇ、という以上の感想も抱いたり抱かなかったりなわけでありましたとさ。

さても、せっかく大和なんぞにまで足を伸ばしたのだから、市内最大の観光スポットを眺めないわけにもいくまい。かくて、駅を越えて東に向かえば、曇り空の下、目の前をこんな奴が。
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そー、銀座新橋上空を横切って東京天樹周辺をぐるりとまわり、我が佃縦長屋の直ぐ横を抜けて戻ってく観光遊覧飛行ですっかりお馴染み、帝都の空の隠れ王者やんきー海鷹くんじゃああーりませんかぁ。ま、君の塒はここだもんね。乗っけてくれれば、大川端まで20分で帰れるんだけどなぁ。

ヴェトナム戦争終結から40余年、湾岸戦争もイラク戦争も、幸いにも空爆やってる攻撃機が直接この場所から空母に戻ったり、負傷兵を積んだ輸送機が降りてくることもなくなった。すっかり「海上自衛隊の基地」っぽくなっちゃって、大型災害時でもなければノンビリした空気が漂うようになったATSUGI Air Base、南のアプローチ下には、こんな立派な児童公園が整備され
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上空には、幽霊もトム猫も叫ばず、猛禽類といえばこいつくらい。
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平和に暮らす市民は文化を謳歌し、そして、こんな方々が経済で結果を出してくれている。
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さあ、ヤマトの諸君、イスカンダルじゃなく、駅の向こうのシリウスを目指せっ!

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