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初夏の溜池に室内楽のお庭は花咲くのか? [音楽業界]

世田谷某所で旧葛飾オフィスの鍵を新オーナーさんに引渡し、生命保険や国民健康保険の住所変更等々、いくつか細かい雑務は残るものの、これで築半世紀超えの親父の家からの退去&撤去準備仕事は終了。いつの間にか春も盛り、桜満開の季節も終わってら。

さても、実質まるまる二ヶ月、当無責任電子壁新聞どころか本来の商売作文や取材も殆どせず「勘当された長男の罰ゲーム」に専念している間に、今やすっかり無縁となってしまった初夏の溜池室内楽お庭のチケットが発売になっているではないかい。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/chamber2021/index.html

うううむ、10年目のラインナップ、なんだか随分と手広く豪華に、かつまた期間も長くなってるなぁ。ホールが文化活動の拠点とされる傾向にある日本の主催団体って、何故かディレクターやプロデューサーの顔を表に出したがらない傾向にあり、業界の人事が判っている奴には「ああ、〇〇さんが辞めてやっぱり感じが変わったなぁ」みたいなことは直ぐに判るのだが、そんな内部事情は世間には判るわけもなく、なんか最近のサントリーの室内楽音楽祭ってキュッヒル御大がディレクターなのかい、なんて誤解されても仕方ない…かな。

ま、それはそれ。この数年の中心となっていた旧東京Qメンバー勢がステージから姿を消したのには時代の変化を感じるものの、アカデミー・フェローの若手から館長、元ヴィーンフィルのコンマスまで広い世代が並び咲き誇るお庭、今年もしっかりやるつもりのようじゃ。

てなことを考えながら久々の目蒲線で久々の溜池に至り
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午後4時には閉店してしまうというなんだかとっても寂しいチケットブースにチラシ広げて、イェルサレムQの6日間5公演で完奏という相当にヘビーなベートーヴェン全曲と、ノブースQ、シューマンQ、葵トリオという馴染みの連中の安い席を無事に購入。葵トリオくらいは売り切れていて欲しかったなぁ、と思いつつ、哀れ3月の月収分くらいを払ったのだけど…
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イスラエルやドイツの若い連中、ホントに6月の新帝都にホントに来られるのかしら。

ワクチン投与がいわゆる「先進国」で最も遅れている現状、初夏頃には世界中から「中韓台は渡航可になりましたが日本はまだアブナイから行っちゃダメ」という逆鎖国の扱いになることは目に見えてる。中国本土や台湾は、マーラーの交響曲をガンガンやったり、メシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》だってやろうなんて勢いなんだけど、ショスタコーヴィチやマーラー合唱無し交響曲までは舞台で鳴るようになってきた極東の列島、コロナの状況の何が変わったわけでもなく…

桜花も新緑に埋もれ始め、ヒヨちゃんや雀たちも桜の枝で狂ったように花弁を啄む姿もそろそろオシマイ。今日からはお嫁ちゃまの家族に居候、完全マスオさん生活のやくぺん先生の周囲にもはらりほろりと散っては溜まる卯月初めの午後のカラヤン広場に、ちょっと冷たい風が吹き抜ける。

ちなみに「ぶらあぼ」に拠れば、なんと本日新帝都で開催されるコンサートって、たったひとつだけだそーな!え、それってエイプリルフールかいなぁ。

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