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サルビアホールが激安やります [弦楽四重奏]

一昨日だか、ヴォーチェQが驚きの来日公演実現、武蔵野がチケット売り始めると告知しました、という壁新聞を貼り付けましたです。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2021-10-07
で、その後、更に未だコロナの状況故の珍事、というか、好事というか、興味深いことが起きると判りましたので、お伝えいたしましょうぞ。

10月28日ヴォーチQ鶴見サルビアホール公演を、主催する横浜楽友会としては異例の激安3500円にて提供いたします。14日までの限定販売!かの激安で知られる武蔵野と同じお値段ですっ!

うぉー、これは大変だ。サルビアは音は良いと言われるが、チケットが些かお高くて…とお思いだった貴方、サルビアホールのまるでピアノの内部に頭突っ込んで聴いてるみたいな音響を経験する、またとない機会でありますぞ。詳細はこちら。
https://musikverein-yokohama.jimdofree.com/
説明が面倒なんで、必要な部分をまんま貼り付けます。以下。

★★★


横浜楽友会
ヴォーチェ弦楽四重奏団 公演開催について

海外からのクァルテットの来日中止が相次ぐ中、ヴォーチェ弦楽四重奏団の来日が3日待機のバブル方式によって、実現の可能性が高まってきました。取りあえずチケットの予約受付を行うこととしました。SQSは、本来ですと3公演を1シーズンとしてセット券の販売などを行っていますが、現状、他のクァルテットの来日は見通せず、今回は単独での販売とさせていただきます。いつもSQSにご来場いただいている皆さまには、今回特別料金(3500円)での予約を承ることとしました。10月14日締切です。FAX、郵送、メールのいずれかでお申込みください。メールでの場合は、席数、氏名、チケット送付先、電話番号(昼間、連絡つきやすいもの)をすべて記入してください。

5,500円 ⇒ 3,500円
今回は、バブル方式での来日となりますので、客席前方のA・B列は販売しません(できません)。

一般発売(10月15日)後のお申込みおよびサルビアホールでのお求めの場合は、一般価格(5500円)となりますのでご注意ください。チケットは、一般発売後に郵送します。代金は、チケット到着後1週間以内に銀行振込でお願いします。中止となる場合は、別途連絡させていただきます。

不確定要素の多い中での予約受付となりますが、事情をご賢察いただき、お申込みいただきたく、よろしくお願いいたします。

メールでのお申込み: heymann@s9.dion.ne.jp

★★★


てなわけでありまする。ここからはオマケ。なんでこんなことになったのか。

現在、ニッポン国への外国演奏家の来日公演の許可が正式に御上から下りるのは、入国の数日前とのことです。だから、どの公演も基本的には「来日許可を前提としたチケット発売」という日本国の興行の常識からすればあり得ない綱渡りが続いているそうな。演奏会告知期間も超短期間、公演2週間前に発売開始、なんて無茶苦茶なことになる。

規模がある程度以上あって、いろんな方向での告知が可能な主催者はやりようがあるのかもしれませんが、小規模な主催者はどうしようもない。文字通りの口コミ意外に手はないのが状況。

さても、そういう状況にあってのヴォーチェQの来日公演決定であります。招聘元のテレビマンユニオンさんの公式ページの日程は、以下。
http://www.tvumd.com/artist/detail/?artist_code=voce_q

音楽業界関係者の皆様なら、この一覧を眺めお気づきでしょう。なんとこの来日公演、初日の鶴見の横浜楽友会を除き、全て主催が招聘元でマネージャーのテレビマンユニオンさんなんですわ。公共ホール&主催者の武蔵野も京都も、ホール側は共催。つまり、チケット販売やらを協力しているようなので聴衆とすれば判る必要もないことだけど、親子鷹で武蔵野の激安路線を作り上げた文化財団は主催ではありません。だから、なのかな、一昔前の武蔵野常識なら1000円か、はたまた2000円という激安値段が付いていたであろう今回の公演も、3500円という「公共ホールだからサントリーよりはちょっと安いかな」という感じになっている。

今や「トーキョー首都圏の弦楽四重奏の聖地」としての評価が世界中に固まっちゃってるサルビアホールといえば、そもそもがこの弦楽四重奏シリーズ、「いろんな都合で間違って響きが良すぎるホールができちゃった鶴見の指定管理者が、沼南地区でサロンコンサートの実績を積み上げていた先生にどうしたもんか相談した結果、民間主催団体の横浜楽友会が弦楽四重奏に特化したシリーズを主催し市のホールが協賛する」という形を採ってます。つまり、誤解なさってる方も多いようですけど、このシリーズには横浜市からのお金は一切入ってません。完全な民間主催イベントなのです。余りのホールの響きの良さと、実質上「音の良すぎる公共ホールでやってるサロンコンサート」としての性格を理解し、それに価値があると判る100人が来れば成り立つ、という値付けでギリギリでまわしている。

というわけで、武蔵野とサルビアが同じお値段という、今回のようなコロナ禍でしかあり得ない事態が発生してしまった。プログラミングも同じなので、両方聴いてみる、って手もあるかもよ。

とはいえ、4人のメンバーのひとりでも陽性が出ちゃえば全てはパー。興行としてはあり得ないリスクを背負ったバブル方式での来日、どうなることやら。なにしろ鶴見の広さで5メートル以内に演奏家に近寄れないって、どうするんねんっ!

[追記]

主催の横浜楽友会さんからの連絡に拠りますと、激安効果かこの告知の短さでも順調にチケットは動き、ほぼ完売に近くなっているそうです。売り切れゴメン!

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Yakupen

来日が中止になりました。招聘元が公式アナウンス出すまで事情は話すなと厳命されておりますので、事実のみを記しておきます。うーむ…
by Yakupen (2021-10-20 18:15) 

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