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6年ぶりの大阪城公園お堀外 [大阪国際室内楽コンクール]

大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023、欠番があるのでそうは公称しておりませんが、実質上の第10回大会が無事に開幕しました。隠居爺のやくぺん先生、今回は今までのように大会公式速報を宿に籠もって直ぐに書くという作業はありません。理由は、この数年の急激なWeb環境の変化でコンクールはYouTubeなりでのネット生中継が常識となり、大阪大会もそれを行っていてSNSで広報スタッフが結果報告だけなら直ぐに現場でアップ出来るので、円高経費大幅節減のためにライタージャーナリストは真っ先にリストラされた次第であります。客観的に見れば、全く正しい判断でありましょうね。なんせ前回に比べ$€で換算すれば大会運営経費が二割以上カットされてるようなものなんですから。実際、『ストラッド』派遣記者としてコロナ後初の長距離旅行で大阪に無事に辿り着いた皆さんお馴染みの「アジアオーケストラの当日プログラム英語曲目解説の帝王」ロバート氏も、物価が滅茶苦茶安いと驚いてます。

今回のやくぺん先生世を忍ぶ外の人は、立場上は「専門委員の大会視察」でありまして、後述のエク大友パパと同様に本選客席賑やかしとパーティのための大阪滞在はオフィシャルなものなんですが、そーはいってもそこにいれば使ってしまえ、ということで何があるやら判らぬ。てなわけで、こんなもんを掘り投げられてはいます。
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ですから、当電子壁新聞も好き勝手なことを書くわけにいかず、ま、その辺りは当無責任私設電子壁新聞を立ち読みなさっているような聡明な物好きの皆様は、お判りくださいませな。

てなわけで、ともかく朝4時半に新帝都佃縦長屋で起き、羽田伊丹経由で開演10分前にギリギリで大阪上外堀北いずみホールに駆け込めば、まあ審査員も客席も知った顔ばかり。以降延々、午後9時前に弦楽四重奏部門第1ラウンドの結果発表が終わりもうダメだとギブアップして、森ノ宮から大阪地下鉄中央線終点の駅まで20分程で戻り、毎晩寝るだけに戻ってくる窓の外には隣のビルがしか見えず天気も判らぬ安ビジネスホテルに倒れ込む初日でありました。

とてもじゃないけどなんのかんの記しているパワーなどないので、初日が終わったところでの今大会第1部門のキャラを箇条書きで。

★参加10団体にアジア系奏者がいない団体がひとつもない。天下の『ストラッド』派遣記者ロバートが「アジア人が加わってないのはイタリアの団体だけじゃないか、これは記事になる」と喜んでたように、ともかく「アジア選手権」って感じです。日本団体がいっぱいいて…というのは第2回や第3回でもありましたが、今回は世界中から大阪にやってきていて日本団体はお馴染みのタレイアとほのだけなのに、こんな状況。ちなみに無事に1次予選を突破したイタリア団体の第1ヴァイオリンさんはどうやら日本に血が入ってるらしく、その辺りは先々ロバート氏の突っ込み取材で判るでしょう。

★どういう事情か判らぬものの、多くのニッポンの室内楽関係者が期待していたサントリー・アカデミーやらの20代若手クラスが、全く参加していない。勿論、コロナで一度大会が空いたこともあり、参加可能年齢が39歳まで引き上げられたために、今までなら参加出来なかったコロナ前からキャリアをやっていたコンクールシニア世代団体も応募可能になったため、ちょっと過去にない例外的な状況になってしまっていることは否定できないでしょう。正直、本日のセッション、いくつかの異なるカテゴリーが一緒に試合をしているルマン24時間レースとかみたいな感じですらありました。その意味では、「コンクールのフェスティバル化」という今世紀のトレンドが具現化されている、とも言えます。気楽にネット中継で聴いているぶんには、まるでキャラが違う団体が次々と出てきて面白いんじゃないかしら。

★敢えて記しませんが、あちこちにまだまだコロナの影は感じられますし、参加者にフランス、イギリス、東欧圏がほぼ皆無なのはウクライナ戦争の影響でありましょう。正に、「大阪2023」という感じですな。

さても、もう前頭葉が崩壊状態なので、これでオシマイ。なお、今回は第2回優勝ヘンシェルQのモニカ様、第3回優勝ベルチャQのテイト御大(今や御大じゃのぉ)、と過去の優勝団体から審査員が出ています。そればかりか、専門委員として運営や曲目選択に関わっている第2回準優勝エクの大友パパが、本日から本選までずっと客席で聴いてます。実質上の「もうひとりの影の審査員」状態になっていて、なかなか国際大会っぽい空気ですな。
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皆様も会場で、気楽にお声をかけて下さいませ。

明日は今大会最もヘビーなピアノトリオ&ピアノ四重奏11団体。もう寝ます。

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Haruo Yamada

落合真子さん率いるカルテット・インフィニートは、この秋のシマノフスキ国際コンクールに名前が出ていますね。
by Haruo Yamada (2023-05-13 12:27) 

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