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インターネット聴衆賞って… [大阪国際室内楽コンクール]

大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023、昨日来すっかり初夏になった浪速の空の下、今回から富山は高岡と三重で予選を行っていたフェスタ部門も勝ち残った6団体がいよいよ大阪城内掘外に到着、本選が行われました。この闘い、ユーディ・メニューイン卿が「あらゆる世界の室内楽と呼べるジャンルを集めて、純粋に良かった悪かっただけで審査したら面白かろう」と無茶なことを言ったのを真に受けて始まってしまったわけで、10回目となる今回はそれなりに試行錯誤を重ねた結果、本日の本選に至った次第であります。どういうものか説明するとめんどーなんで説明しないけど、つまるところ「6人以下の声楽を含まない器楽アンサンブル、どんなもんでも良いし奏者の年齢制限もなし。審査はやりたいと言った聴衆の投票結果のみで、所謂専門家も審査員になりたければなっていいけど持ち票はみんな一票づつ」という相当に無茶なイベントでありまする。

で、本日、午前中に6団体が3団体になり、午後には3団体が200余名の審査員の前で演奏し、その場で良かった団体に投票し、勝ちが決まりました。こちらが結果。
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っても、なんだか判らないでしょうねぇ。一番上はアメリカ在住のウクライナ系のツィンバロンとアコーディオンの二重奏、真ん中はフランスから来た弦楽トリオにフルートとハープが加わった五重奏、最後はモンゴルのオジサンたち名人揃いのなんだかよくわらかん馬頭琴とか笛とか最初の団体同様のツィンバロンっぽいものなんぞの五重奏です。

で、結果はモンゴルが大賞、エスニック部門賞、オンライン聴衆賞の総取りとなりました。票数も2位にダブルスコアに近い圧倒的な勝利でありました。パチパチパチぃ!

てなわけで結果はそういうことなんですけど、コンクールという意味で興味深かったのは、オンライン聴衆賞であります。スタッフに拠れば、今回はコロナ後のオンラインでの視聴大流行を受けて設定したこの賞、本日朝から演奏した6団体全てを対象に集票したわけですが、なんとなんと、3団体が同点になってしまうという驚きの結果となりました。こんなことになるなんて全く考えておらず、モンゴル、フランスのアコーディオン四重奏、ニッポンのブラスクィンテット、3つに賞が与えられることになったは良いが…
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賞金は当初の予定分しかなくて、結果として演奏者ひとりあたまにすると串揚げたらふく食って555豚まんセットをお土産に買い込んだらオシマイってくらいの額になってしまった。みんな舞台上で苦笑、って感じでした。

まあ、こんなことになったひとつの理由は、いろんな事情で分母となるオンライン審査員が60名というかなり限られた数だったことにあるのでしょう。無論、もっと膨大な数にしたかったそうですが、今回はともかく実験としてやってみたそうな。ある意味、フェスタならではの珍事で、天国のロード・ユーディも苦笑しながら拍手喝采してくれてるんじゃないかしら。それにしても、会場審査員とインターネットであまりに結果が違うのは、どうしてなんでしょうねぇ。

モンゴルのアッとびっくりアンサンブル、明後日午後7時からいずみホールで優勝団体披露演奏会もありまする。怖い物見たさ、とは言わないけど、ご興味があればどうぞ。

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