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ライネッケ生誕200年 [弦楽四重奏]

記念年というのは便利と言えば便利、普段、あまり関心がない事柄やら人に注目するきっかけになるんだから、大いに利用しようではないかぁ。

ってなわけで、いきなりですが、カール・ライネッケでありまする。なんといってもフルート業界の方には極めて重要な名前、それからハープ奏者さんにしてみればコンクール本選までいくつもりなら絶対に必須な作曲家さんですわな。あとは、19世紀ロマン派の作曲家評伝を眺めているとちょこちこ作曲の先生とかライプツィヒ・ゲヴァントハウスの偉い人として盛んに名前が出てきたり。

そのライネッケさん、生誕200年でありまする。で、記念演奏会です。こちら。
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当無責任電子壁新聞の立ち読みに来ているような酔狂な方ならよくご存じ、21世紀の「古楽器」を越えた(当たり前になった)時代のクァルテットでありまする。
https://quartettooceano.wixsite.com/main

この団体が積極的に取り組んでいる「古典派からロマン派の、みんな名前はなんとなく知ってるけどあまりちゃんと聴いたことがない」ってような作曲家さんの作品を、その歴史的な意義を考えるだけではなく、楽譜をちゃんと調べて作品の面白さとして音にしてくれるんだから(チェロの懸田貴嗣氏に拠れば、やはり簡単に演奏出来る形のきちんとした校訂譜が出まわっていないのがこの辺りの作品が演奏され難いひとつの問題なのであろう、とのことでありまする)、こんなワクワクする娯楽はないでしょーに。ライネッケというメンデルスゾーンやらブラームスやらの裏にチラチラ見える、普通に考えれば「クラシック音楽」としてこんなに聴衆としてのアクセスがし易い作品群もない楽譜たちの真価を聴かせてくれようというのだから、これはもう聴かん理由はないわい。

それにしても、ライネッケが没したのって、マーラーの1年前なんだなぁ。ボッケリーニとかフンメルとか、はたまたブルッフとかサン=サーンスとかライネッケとかって、なんかいつ頃を生きてたか判らなくなっちゃうんだわなぁ。もっと大洋四重奏団さんを聴いて、しっかり勉強せんと。それに、老後にちょっとづつディスクで聴いたりする楽しい娯楽として楽しませて貰うためにも、皆さんが演奏したいと思ってくれないと困る。さあ、まずはみんなで生誕200年のライネッケを聴こー!

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