SSブログ

訂正あれこれ&補注 [お詫びと訂正]

送られてきた「音楽の友」5月号をパラパラと眺めていて、真っ青になりました。原稿の間違い、なんと2箇所。真っ青だけど、ともかくこの私設電子壁新聞に訂正を貼り付けておきます。

◆ひとつは完全に小生のミス。というか、誤解。204ページ、ロンドコーナーの「東京のオペラの森」ミニレポートです。文字欄上から2段目の4行目前後、「東京文化会館の老舗食堂には、練習合間の久保田巧やライスターがお茶をすする姿も。」とあります。これ、間違い。「オペラの森」事務局からも確認がありました。
正しくは「東京文化会館の老舗食堂には、練習合間の久保田巧らがお茶をすする姿も。」です。
ライスター氏は上野精養軒でこの頃に茶をすすってたかもしれないけど、「オペラの森」の練習合間ではありません。ライスター氏はサントリーHで3月20日に行われた都響の定期演奏会には出ていましたから、上野の地下練習場にいらしてるので精養軒にいた可能性はあります。ですが、「オペラの森」オケには乗ってません。
この記述は、なんのことはない、小生の見間違え。期間中に上野文化会館の精養軒に行ったら、そこがまるっきり8月末の松本市内某ホテルのロビー状態になっており、怯んでしまった。なんせ、空いてる席に行くのに、久保田巧さんらを「あ、お久しぶりです、お元気ですか」と恐縮しながらかき分けていかねばならなかった。で、そこで、ライスターさんに見える外国人の後ろ姿があり、「ああ、来てるんだぁ」と思った。で、そこにどんな人がいたかを、取材メモに記した。それを眺めながらあとで記事を書いてるわけです。
ところが、記事を入れた後にライスターさんと話をしたら、「今年は松本は行くけど、オペラの森は見物には行ったが吹いてはいません」と言われました。おおおおおお。もう遅いぞおお。
というわけで、以上のような間違った情報が出てしまったわけです。それにしても、そんな人たちがゴロゴロしている東京って、なんだかスゴイところだなぁ。

◆もうひとつ。これは単純に編集側の間違い。79ページの小生の纏め記事みたいなところの左側にだああっと並んでる若手Q4団体の写真、これ、真ん中のパシフィカとベルチャがひっくり返ってますね。うううん。
ちなみに、入るはずだったキャプションというか、注釈をつけておくと、一番上のアルテミスQは香港シティホール音楽堂、パシフィカQは中央区人形町の某小学校、ベルチャQはロンドンのウィグモアホールでの子供ワークショップ、Qエクセルシオは中央区佃児童館のアウトリーチです。これらの写真、http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/archive/20070413で論じた原則に従っているのはお判りでしょうか。

◆最後にもひとつ。これは当電子壁新聞の間違い。
http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/archive/20070403の記事冒頭部分に、「小菅優さんが自作のカデンツァを弾き…」というようなことが書いてあります。先程、某楽団マネージャー氏から電話があり、「あれさぁ、ベートーヴェンのカデンツァだよ」とご指摘がありました。あらら。
これまた状況を説明すると、最初、練習ではブルックナーしかやらない予定だったので、ベートーヴェンは勉強していかなかった。で、カデンツァについては、様式が混交したような不思議なものだったので、その辺にいた某評論家さんに「あれ、誰のカデンツァなの」と尋ねたら、「自作じゃないの、この人はそういうことするし」とのことだった。で、なるほど、と思って確かめなかった。
よーするに、あたしゃものをしらん、さらには様式把握力もない、ということです。
小生とすれば、「へえ、カデンツァでピアニストが作った主題のフレージングに合わせて、指揮者は自分のやり方を譲って冒頭のテーマも作り直すんだなぁ、丁寧なことするんだなぁ」と思ったことが大事だった。小菅優さんが何のカデンツァを弾いたかには、個人的には特に興味は無かったからこういうことになる(興味があったらあとで調べるもんね)。一応、事実は事実なので、訂正いたします。「このライターはベートーヴェンのカデンツァをちゃんと覚えていない」ということですので、嘲り笑ってやってください。

以上、お詫びと訂正でした。遠洋航海に向かう我らが海軍の練習艦と補給艦が並び、その向こうに巨大客船も入港してなにやら騒々しい晴海埠頭の奥、区議会議員候補、中央区長候補が入り乱れ名前を絶叫し合う田舎町佃の寒い春の昼下がりでありましたとさ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽