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21世紀20年代で最も安心して推薦できる《リング》サイクル [音楽業界]

パウントニー演出のシカゴの《リング》、とうとう来るイースター頃にサイクルで上演され、チケットの予約が始まりましたぁ。
https://www.lyricopera.org/ring?fbclid=IwAR3jzCMickkHQvN6bKunZVBgAQQI4E1f4c6XpdAvZMtE-bLck7gvIFQlXzE

上のURLで案内をご覧になればお判りになりますように、このパウントニー演出、今世紀になっていろいろやられたテクノロジーや舞台技術の進歩を巧みに取り込み、「なんかこれ、観たことあるぞぉ」って擬視感満載なんだけど、でもそれがちゃんと上手い具合に舞台の流れの中に収まっているのでつるっと観られる舞台になってます。…ても、《ヴァルキューレ》だけ眺めて言ってるんだけどさ。わ、当電子壁新聞になんか書いたと思って調べたら、どーでもいい幕間飯の話しかしてないじゃないかぁ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-11-30

ヴァーグナーを煩いこと言わずに眺めたいという方も、ヨーロッパのムジーク・テアター系演出を眺めて突っ込みたいマニアの皆さんや評論家諸氏も、必ずや「まあ、これならいいんでないかい」と満足出来るであろうバランスの良さ。流石に巨匠と呼ばれる演出家さんのお仕事でありまする。ホント、ブンカコッカたるニッポン国のナショナル・シアターに欲しいのは、こういうレベルの舞台なんですけどねぇ。

今や太平洋を越えるフライトなど想像も付かない体になってしまった病気持ち隠居爺のやくぺん先生には、遙か別世界の話と思うしかないけど、お金と暇がある方は是非どうぞ。通し券はアッという間になくなっちゃうんじゃないかなぁ。マジ、あのメトの舞台装置のハッタリだけで実質上の「演出」あってなきが如き舞台に大枚叩けるお金持ちなら、迷わずシカゴに向かうべしっ!

…別にリリック・オペラからなんぼかもらってるわけじゃありませんから、ご安心を。

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