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一昨年のヴェトナム再会 [音楽業界]

先月の地獄の日々が一応決着し、数日間頭が動かず空ばかり眺めていると、当然のことながら校正が五月雨式に山積みになり、処理をほおっておいた雑事もエベレスト状態で、最も後回しになる当電子壁新聞にまで手が回らず、大事な連絡が当日になってしまいました。ゴメン、関係者の皆様。

本日午後1時半から、東京藝術大学大学院GAの卒業論文発表会が北千住の藝大であります。上野じゃありませんので、お間違えないように。
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http://ga.geidai.ac.jp/2020/01/08/thesispresen2020/

本日のタイムライン。
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病気休養中のうちの奥ちゃまも、当然、行く予定でしたが、どうも風邪を引いて熱があるらしく、こんな状況で人前に出るとかえって周囲に迷惑をかけるとの判断で、残念ながらいけないそうです。明日から裏方を予定していた日本チェロ協会のアジア・コングレスも、周囲に不安をまき散らす状態では行かない方が良いだろうとのこと。まあ、今回のコロナウィルスって、一種の庶民レベルの情報戦になってますから、仕方ない判断でありましょう。ホントに残念。

ってのも、今、上野の杜は藝大に、GAが一昨年の暮れに行ったハノイ・プロジェクトで松原先生と共演した演奏家の皆さんがエクスチェンジで来ていて、その方々も自分らの演奏会を制作した連中の修論発表会ということで、北千住に来るとのこと。こちら。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2018-12-20
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2018-12-23

代理というわけではないが、やくぺん先生はノコノコ眺めに参りますです。皆々様も、くれぐれは無茶のないようにしつつも、お暇なら是非どうぞ。

[追記]

てなわけで、 ヴェトナムの仲間達、皆さん、お元気です、という記念写真。
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とはいうものの、旧正月に入ってからのコロナ・ウィルス騒動でヴェトナム政府だかが「全てのコンサートを中止」という流石社会主義国としか言いようのない決定をしてくれたお陰で、ここにいらっしゃるヴァイオリンくんたちも国に戻ってもお仕事がない、収入がなくなって困る、とのこと。音楽家として生きるのは大変だ、という今更ながらの話でありまする。

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トーキョー五輪よりゆふいん音楽祭へ! [ゆふいん音楽祭]

公式速報です。湯布院音楽祭2020の日程と参加者が決まりました。ミニ音楽祭としての再開以降、実質上、芸術監督を毎年交代制にしているゆふいん音楽祭ですが、今年は川田知子さんがディレクターを務められます。そして、小林道夫先生が復帰なさります!小林先生、別にゆふいんから引っ越していたわけじゃないけど、今更年寄りが、というスタンスでいらっしゃった。今年はオリンピックに対抗するため(なわけないだろーけど)、堂々の復帰でありまする。

日程は7月25日と26日。演目は、川田&小林のデュオや、チェロ(未発表)が加わってのトリオ。そして、道夫先生が独奏ソナタを弾く、という情報も。詳細は連絡あり次第、またアップします。

さあ、やるかやらぬか判らぬ五輪なんぞ灼熱のトーキョーで眺めてるなら、ゆふいんに行きましょ!

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新帝都の新たな空の道(新開地編) [葛飾慕情]

本来ならば極東の島国新帝都のある平野地区は一年でいちばん寒さが厳しく、都市によっては昼間でも氷点下なんてこともあり、シジュウカラさんやらめじろんは食べ物がなくて困る筈の今日この頃なれど、なんなんだこの20年代最初の冬は、まるっきり春みたいじゃないかぁ。

そんな新開地葛飾の午前中の空が、なにやらおかしなことになっておりまする。そー、かの世界大運動会を理由にした新帝都上空の空の道大付け替え騒ぎで、巨大柿の木下シジュウカラ・レストラン、あらため、ヒヨちゃん&めじろん様レストランの上に巨大なマシン鳥たちが朝から乱舞しております。

そもそも、羽田離陸西行き便のうち、日本海側向け国内線と日本海若しくは東海越えて半島に向かい、そのまま黄海若しくは西海跨いで遼東半島から青島、北京に向かう便はぐううううっと柿木上空を大きく左旋回しながら横田空域上空へと駆け上がっていたわけだが、それだけじゃなくて北往き便やシベリア越欧州便も同じ道でやって来るようになった。さてさて、数日前に佃縦長屋の辺りから眺めた様子をお伝えした同じ新空の道、荒川放水路東側から眺めるとどんなもんじゃろかぃ。

おお、シンガポール航空さんが柿の木の向こうからやってきた。この人達は、太平洋側にまわるときと、内陸側にまわるときと半々くらいなんだけど、今日はテストも兼ねたか、こっちにいらっしゃいましたね。
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やっぱり、葉っぱが落ちきった書きの枝越しにも、はっきり低いと判る。

ヒヨちゃんといっしょに暫く眺めてると、今度はANAさんの北海道方面行き767が、なんとまぁ、頭の上にやってくるぞぉ。
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おいおい、明らかに荒川放水路のラインを外れてるじゃないですかぁ。ま、こういう運転手さんもいるのでよろしく、と葛飾区民に挨拶してるようなもんですな。んで、いよいよ午前中のスター、BAロンドンはヒースロー空港往きがやってきたぞ。おおお、柿の木の向こうから左に捻りながら上がってきて、堀切菖蒲園から小菅の上空辺りでしっかりと右に振って
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日光やらの彼方の、ニッポン各地発シベリア上空の道へと合流していく。
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新開地葛飾の真ん中から眺めると、ハッキリと新しい道の付き方が判るなぁ。

この道が当たり前になるのか、それとも世界大運動会前に手直しがあるのか?そもそも今の騒動で世界大運動会そのものがやれるのか?

[追記]

それから数日、あっという間に如月も上旬が終わろうとする頃、国土交通省主催国際オリンピック協会共催の東京上空観光飛行ショーは無事に終了したようです。デルタの組合が嫌だと言っているとか、いろいろあるらしいけど、とにもかくにも新帝都のあちこち、佃、葛飾、北千住、四谷見附、六本木、溜池近辺なんぞから、より大きな話題になっている副都心上空突っ切りACラン着陸ルートの様子も眺めました。これが四谷見附からの新帝都日暮れの風景。
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正直、運転手組合が文句を言うほどの急降下のようで、思ってたより遙かに高く、これならば六本木ヘリポートの海鷹黒鷹イロコイ、市ヶ谷ヘリポートの空自陸自チヌークの普通の進入はまるで問題ないでしょう。六本木で、そうねぇ、大阪城公園から伊丹着陸を眺めているくらいの感じです。急降下の効果で、新大阪駅よりも遙かに高い。問題は民間のヘリみたいだなぁ。どうも東京ヘリポートへの西側からのアプローチがやたら高度が低くなったようだし、南からのアプローチも大田区品川区港区上空から晴海沖跨いで豊洲上空から突っ込んでいくんじゃなくて、東京湾千葉方面からぐるっと突っ込むようにさせてる風にもみえるし。そもそも実験中は飛行規制してるのか、まだ良く判らない。

なんであれ、この空の道、1964年東京五輪最大のレガシーたる日本橋の上を跨ぐ高速道路に匹敵する、2020年最大のレガシーになることでありましょうぞ。夕方の新宿都庁の上を下りていくロートル777やポンコツ350の巨体を眺めながら、「昔はこんなところは飛行機は飛ばなかったんだよ」と2060年の爺婆は昔話をするんだろに。

てなわけで、やくぺん先生にとっての世界大運動会、これにて終了。

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追悼:ピーターといた風景 [演奏家]

長野市芸術館、ってか、要は長野市役所庁舎の1階に座ってます。長野市が自前のオケのコンマスさんを実質上のプロデューサーに立ち上げた弦楽四重奏団の旗揚げ演奏会を拝聴に参ってますです。

ここに至る途上で、ピーター・サーキン氏の訃報を知りました。どのくらいピーターと関係があった方なのか知らないけど、ともかくトマシーニ御大がNYTの主筆として追悼文を書いていらっしゃいます。なんか、音楽評論家というよりも、ちょっとアメリカのローカル紙の追悼文みたい…でもまぁ、これはこれ。
https://www.nytimes.com/2020/02/01/arts/music/peter-serkin-dead.html

正直、恐らくは小生とお嫁ちゃまの間では、その方が亡くなったということがホントの意味でただ事ではないと感じるであろう数少ない方の一人でありました。ですから…かえって、あんまりこんな無責任私設電子壁新聞でどうのこうの書き立てる気にもなりませぬ。ともかく、事実として、ピーターが逝ってしまった。うん、しんじゃったよ、ピーターが…

音楽家、というよりも、音楽との時間は、自分が生きている時間の流れとはちょっと別の、時系列がぶっ飛んだ引き出しの中にパッケージにされて入ってるようなところがある。この一報に接してから、ピーターと過ごした(っても、もう殆どは聴衆として遙か彼方のステージ上にいるピーター氏と音を通して接していただけなんだけど)時間のあれこれを、ピーターがいた風景のあれこれを、冬なのに雪のひとつもない、まるで秋の終わりのような信州の晴れた空の下を車窓に眺めながら、ぼーっと思い返していた。始まりは、これ。1990年だったようだ。撮影は、ほったさん、かな。勿論、力丸くんパパです。
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古めかしいフィラデルフィアのアカデミーの天井桟敷から、遙か下の方でヒンデミットの協奏曲を弾いている豆粒のような勇姿。

考えてみればやくぺん先生が生涯で数度しか座ったことないNHKホールの1階から、エーリッヒ・ベルゲル指揮のN響さんの前でモーツァルトの若い頃のコンチェルトをぶかぶかなんか呟きながら披露していた後ろ姿。

ベルリンのフィルハーモニーで、眺めていてもちっとも面白くないアバドとの練習をぼーっと眺めながら、ピーターもブラームスの2番の協奏曲ってのはいろんな意味で大変だなぁ、なんて無責任に思いながら終わるのを待っていたときのまったりした空気感。

そう、ベルリンといえば、なぜかピーター様のご指名で武満のCDジャケットのためのインタビューををするためにベルリンまで行かされ、皆様ご存じ、自由大学ホール真ん前のホテル・エクセルシオールに泊まり込み、毎朝、今日はインタビューが出来るかファックスで連絡が来るのを待っていた。どうしてあんなことになったかわからないけど、今日も結局インタビューがないと判ると、バスの乗り放題券で統一後数年の工事現場のようなベルリンを歩いてまわっていたっけ。そういう風景の向こうにも、ピーターがいた。

そうそう、お嫁ちゃまとの結婚式だか新婚旅行だかの当日が、文化会館小ホールでピーターがベートーヴェンの後期3つを弾く、という凄い演奏会とぶつかって、夫婦して涙をのんでいた、なんてアホな記憶もあるなぁ。いやはや…

ボストン響のカーネギー定期が小澤氏指揮独奏ピーターで演目はリーバーソンの第2ピアノ協奏曲だったんだけど、案の定というか、作品が出来ず、驚くなかれ武満の《riverrun》と《アステリズム》になり、狂喜乱舞したこともあったっけ。
そういえば、小澤氏がボストンを辞めたあと一度だけ復帰したときの独奏もピーターだったっけ。あのときは、ホントに遠くから手を振るだけだった。
その小澤氏が来ない北京のサイトウキネン・フェスティバルでは、ピーターが独奏する《合唱幻想曲》のコンミスに、富山のニックのセミナーを受けていた学生さんが座っていたこともあった。あれもまた、ピーターのいる大切な風景のひとつ。

そんな、いろいろに刻まれた風景が、もう、これからは増えることがない。それが、人が世を去る、ということ。

これから長野で始まる新しい弦楽四重奏団は、どういうわけか、Riverun弦楽四重奏団というそうな。これが最後の、ピーターが向こうにいる風景…なのかな。

ピーターさん、いろいろ、ありがとうございました。まだしばらく、あたしたちは、こっちにいます。


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新帝都の新たな空の道(湾岸編) [新佃嶋界隈]

どうやら昨日から話題の羽田空港新離着陸コースのテスト運用が始まっているらしく、今日も朝から佃嶋先っぽから眺める湾岸から新帝都東半分に輪を描いた辺りの空の様子は、随分と違ってます。

一年でいちばん寒い筈の春節の頃、新暦ならもう睦月晦日から如月の空はどこまでも透き通り、でも妙に暖かく、月間生産枚数100枚に迫るというまるで40台働き盛りみたいな無茶な仕事をなんとかこなしたボロボロの前頭葉を大川端に晒していると(ホントは医者に1月分の医療機材リース料を払いに行くのを忘れていて、慌てて朝一で並んで番号札を取って、呼ばれるまで外で待ってる、って情けない状況だったんだけどさ)、今や高層縦長屋群林立する豊洲の向こうから、737やら320やら朝の出発便が次々と冬の空へと昇っていく。
今時のCD-9の胴体ほどあるぶっとい双発エンジンがんがん吹かす連中なら、新宿の西側にアルプスのように聳える5000メートル級の治外法権横田空域の上でもなんなく昇っていけるわけだが、それでもやっぱりぐるりと大回り。羽田Cランを離陸すると大きく右に旋回し、湾岸高層マンションビルがディズニーランドになった辺りで今度は左に旋回。北日本やシベリア、北米に向かう連中はそのまま市川から江戸川上空を真っ直ぐ北に向かい、富山河川敷や小松、米子コナンくん空港なんぞに向かうちっちゃな奴らとか、ソウルやらその向こうの北京、大連なんぞに向かうそこそこ図体のデカい連中はどんどん左旋回を続け、やくぺん先生オフィスの巨大柿の木の上を抜け、横田空域の上に出て西に向かうのであります。

さても、そんな帝都東の空の道が、昨日からちょっと様子が変わってます。これまでと比べると川一つ西に新しい道が出来た。浦安やら市川上空で江戸川河口から関東平野に入ったのが、葛西臨海公園と東京ヘリポートの間の荒川放水路上空を、まるでヤンキー海鷹くんが川筋に沿うように右に左に体を振りながら突っ走り高度を取っていくようになりました。瞠目せよ、午前10時のBAヒースロー行きが、ぐうううっと左に旋回して荒川放水路上空を昇っていくっ!
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シベリア越えて英都に到着する頃には、大英帝国は大陸から分離し再び栄光の独立独歩の世界となってるのじゃっ!入国の「EUはこちら」ってラインはどうなるのかしら?

佃嶋の先っぽから眺めるに、日本海側便及びソウルビーコン拾う西行き国際便は天樹の直ぐ向こう、って感じで旋回してきます。とはいえ、正直、ここ佃から眺める限りは、あんまり状況は変わったようには思えないのがホントのところだなぁ。

てなわけで、11時過ぎに午前の運用テストが終わり、やくぺん先生もお医者さんに行き、チャリチャリと銀座まで行きNikonさんで一眼レフをお掃除し、またチャリチャリと戻ってくる。さても1ヶ月の間に崩壊した日記やら自分への秘書仕事をするべぇと、シン・ゴジラ目線の勉強部屋に向かい、冬の視界の良い新帝都を眺めおると、午後3時過ぎくらいから再び羽田新離陸ルートのテストが再開されたようでありまする。

おおおお、帝都東の庶民貧乏人達よ、空を見上げよ、威風堂々、ルフトハンザの8ジャンボがフランクフルトに向け新開地の空に勇姿を輝かせておるではないかっ!
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今までの市川上空ルートでは流石の大空の王者とはいえ豆粒みたいにしか見えなかったけど、その美しい姿を大きく左に振り、東京ディズニーランド上空から荒川放水路の上へと進んでくるぞっ。
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川筋に沿って巨体を揺すり、天樹向こうの葛飾区と足立区の境、ゴーン氏には懐かしの小菅上空辺りで、また大きく右に振り
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成田から挙がってくるシベリア街道行きと合流に向かう。

かくて新帝都の新しい空の道、川筋一本西に寄っただけとはいえ、随分と違った風景にはなっておりまする。果たして荒川放水路の東は葛飾からはどんな風にみえるのやら、数日後に葛飾巨大柿の木の上空の様子をば、またご報告しましょうぞ。

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