SSブログ

今日はアジアニュースの日 [閑話]

小生の如きびんぼー売文業者のところも、「年末進行」という恐怖の四文字熟語が飛び交ってくるようになり、なぜか今、楽譜も楽団に届いてない2月の曲解をやってます。楽譜求めて某所に行かねばならぬため、私設電子壁新聞どころか、町会仕事もやってる暇がない。多謝。

で、今日はニュースヘッドライン列挙のみ。結果として全部アジア系ですね。なんか田舎の通信社みたいだなぁ。なんせ朝から佃厄偏庵上空は報道ヘリが飛び交い、清澄通りには右翼ががなり立ててる。湾岸はすっかりニュースの現場でんがな。

◆どうやら中国海軍のミサイル駆逐艦が無事に晴海埠頭に接岸したようです。これから数日、人民解放軍の若い水兵たちが、晴海トリトンスクエアの横通って、延々と銀座まで遊びに繰り出す姿が見られることでしょう。インド海軍の連中みたいに、秋葉原に大挙して繰り出し萬世橋の上で記念撮影、なんてやらかすのかしら(最先端ミサイル駆逐艦だもの、電気オタク系のスタッフはゴッソリいるだろうし、なんせ艦名が中国の秋葉原を目指す「シンセン」ですから)。
まだ今日は右翼やら警備やらが騒々しいでしょうから、明日にでも埠頭まで見物にいくべーか。http://mainichi.jp/select/world/news/20071128k0000e010042000c.html

◆人民解放軍水兵ばかりか、上海Qの連中も本日から東京上陸です。http://www.tvumd.com/artists/artist%20calender/shanghai.htmホンガンとウェーガンの李兄弟の母校、上海音楽院設立80周年を記念する一連の演奏会を今やっててhttp://www.culture.sh.cn/english/product.asp?id=4090、そのために里帰りしたついでに、日本に立ち寄っての公演です。明後日の王子ホールが東京のメイン演奏会みたいだけど…演目がなぁ。うううん。当壁新聞にいらっしゃるような方は、遙か相模原で行われる1日の公演がねらい目でしょうね。イーウェンの編曲した中国民謡、なめちゃあかんです。もの凄いヴィルトゥオーゾピースになってて、鼓弓っぽいグリッサンドがバリバリですから。
このところの王子ホールさん、他ジャンルに比べると圧倒的に切符の売れ行きも入りも悪いのに、晴海なんぞじゃ絶対にやれないギャラが高いクァルテットを頑張って我らが中央区民にも聴かせてくだっていて、誠に有難いことであります。はっきりと路線を晴海やら浜離宮とは違えてきてるのが興味深いですね。
今回の上海Qといい、来年早々の東京Qといい、「オーケストラなら運命と田園、未完成!」みたいな路線をはっきりと打ち出してる。「クァルテットなら死と乙女とアメリカだ!」ってね。
評価の高い団体で評価の定まった名曲だけを聴きたい、という聴衆をターゲットにしているわけで、それはこのホールが目指している富裕層(プチ富裕層?)向けの北京・上海・ソウルっぽいマーケッティング手法として間違っていない。そういう腹の据わった主催者が東京という巨大マーケットにいて、クァルテットの間口を広げようとしてくださるのは、非常に有難いことです。東京のクァルテットは、少ない聴衆を奪い合う飽和市場ですから、とても賢い作戦だし。
このメイジャー路線が成功しないと、晴海なんぞの「貧乏な正規軍によるゲリラ作戦」というか、オフ・ブロードウェイ・ラインというか、そんなやり方も成り立たない。切に成功をお祈りする次第であります。

◆話は半島部に飛び、このところずーっと一部で騒動になってたようだが、全然意味が判らなかった韓国政界を巻き込んだ光州ビエンナーレの美人辣腕ディレクター関連スキャンダルが、やっと日本でも報道されるようになりました。http://www.asahi.com/international/update/1128/TKY200711280009.html日本だったら、もう「連日地上波ワイドショーで大騒ぎ」って奴ですな。流れを知りたい方は、こっちをどうぞ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000003-yonh-kr
韓国を筆頭に、日本以外の経済成長著しいアジア地域では、今世紀に入って現代美術が猛烈に充実して来ている。アートやアート・マネージメント業界の皆様よーくご存じの通り。ソウルのサムソン現代美術館はスゴイ施設だし、上海にも洋行帰りで国ではすっかり浮いた連中のコンテンポラリー感覚をそのまんま生かした現代美術館がある。
そんな中で、現代美術関係のアヤシイ話というのもいっぱいあるみたいで、数年前に国際交流基金の仕事でソウルに行ったときも、向こうの担当者の方にその頃に起きていた現代美術がらみのスキャンダルを延々話され、流れが判らないんでチンプンカンプンだったけど、なあるほど現代美術って価値がはっきりしないからこういうことがあるのよねぇ、とは感じたものです。それとは違うタイプのスキャンダルみたいだけど、現代美術とイェール大学の学歴偽造なんて、いかにもだなぁ。
ま、事がどうあれ、軍隊の装備品調達に関する制服組トップの構造汚職が巻き起こってるのに、シビリアンコントロールの責任者が知らず存ぜずで突っぱねようとしてる某アジアの立憲君主国よりはまだまし…かなぁ。うううん。

◆当電子壁新聞でもお伝えした、「ソウルのいしはらしんたろー」李前ソウル市長。http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-09-06どうやら数日前から始まった韓国大統領選挙に立候補、現時点では最有力な候補となってるようです。文化をポリティックスに使う方法を良く心得たこのハッタリオヤジ、青瓦台に入ったら何をやらかすか。今度はハンガンのソウル市アートセンターじゃなくて、その向こうのナショナル・アーツセンターで突拍子もないことでもやりかねないぞ。アーツセンター大劇場とは別に国立オペラ劇場をぶったてる、なんて宣言しそうだなぁ。

以上、湾岸発、脈絡のないアジアニュースでありました。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1