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尾道落ち穂落としっぱなし [たびの空]

ベルリンフィル人事の話はどうも人々を不用意にヒートアップさせるらしく、当電子壁新聞が如きインチキ媒体にまでなにやらカリカリした空気が漂ってるもんで、地底人の下の最低人の頭がパカンと割れっぱなしになっちゃうようななさけなああーい無駄話をしましょか。

尾道市立美術館でのミュージック・イン・ミュージアム取材で、尾道まで行って参りましたです。

日本国を代表する観光地に滞在時間6時間弱。あらゆる事が原稿のネタになる可能性があるんで、あれやこれやとこんな場所に書くことも出来ず、とはいえなんかそれも悔しいんで、落ち穂拾いの写真だけ貼りつけて、だらしない気持ちになっていただきましょー。落ち穂拾いにもならんよーなもんだけど。

尾道といえば、山がそのまま海に落ち込み、向こうの丘が島になってしまったような場所。観光地とはいえ人が住める狭い空間には人々が普通に生きていて、そーねぇ、なんか空気はちょっとヴェネチアっぽい。普通の生活がそのまま観光地になっちゃう、日本には珍しいタイプの街かも。だから、面白いのは普通の生活でありまして、海と山の間の狭い空間に伸びるアーケード街なんぞは、相当にびみょーな楽しさを醸し出してくれます。たとえば、ほれ。
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おおお、こんな専門店があるのかああああ。坂の街だからなのか?それとも、実は日本国津々浦々、アーケード街にはこんなお店があって、ちゃんと業界があって、業界紙なんかもあったりするんじゃろか?少なくとも、月島西仲通りにはこんな専門店はないぞっ。
アーケードを先に進めば、こんなお店も。
021のコピー.jpg
いや、別に何が文句あるというのではないけど、なんで「ぺんぎん」なのかの説明は、ない。どこをみても、ない。「ぺんぎん」であることを開き直ったきゃーいーキャラクターで埋められているわけでもない。どーどーたる、なんか文句あっか、と言い返されそうな洋品店であります。「ぱんだ」でも「かいつぶり」でもよかったんじゃが、たまたまなんかの拍子に「ぺんぎん」になったんじゃろーかのー。うううん。

てなわけで、アーケードを抜け、ロープーウェイで山に登って、海道から遙かしまなみ街道を望む立地最高アクセス最悪の美術館で取材。週末の午後、我らが素敵なあそー総理の御陰で高速道路飛ばして四国からの聴衆も増えているとのこと。なるほど、「高速道路1000円」にはそういう効果があるなんて、東京にいると絶対に判らないぞ。やっぱりいろんなところに顔は出してみるもんだ。勉強になるなぁ。

かくて、東京湾岸へと戻るべくJRで2駅、三原の駅の観光案内所に寄れば、バスから連絡船から飛行機からJRまで、なんでも売ってるカウンターにこんな告知が。
001のコピー.jpg
どこを見ても会場の記述がないのがスゴイぞ。う゛ぁん・くらいばーん、なんて名前が三原の音楽愛好家の間で口にされるなど、なんでもありの21世紀は、ホントになにが起こるか判らない。

あのぉ、JASの切符、売ってるんでしょーか?

ぺんぎんが ウバ車押し くらいばーん

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コメント 4

NEXTNEXT

やくぺん先生(←変えました)、こんばんは

「ぺんぎん堂」すごいですね。先生は「洋品店」と書いておられますが、アルファベットでshoes shopと書いてあるので本業は靴屋(shoe shop)だと思います、中に運動靴が並んでいるし。さらに看板には三色旗のようなものが見えます、フランスと何か関係があるのでしょうか。

推理: 
まずは洋品店として開業、ゆえに洋服~フランスの連想で三色旗
つぎに靴の取り扱いも開始、「靴」を強調するためにshoes shopと大書
現在は、子供が減ったので洋品店が前面に復帰
とこんな感じかなと思います。

失礼します。
by NEXTNEXT (2009-06-22 01:16) 

Yakupen

なるほど、確かにぺんぎん堂、靴屋さんですね。ううううん、何故靴屋さんでぺんぎん…?

ちなみに、当電子壁新聞が「書いてあることを信用するな」というのはどういうことかといえば、もしもここで記した幾つかのネタを小生が商売原稿にするならば、当然「どーしてだろー?」と思ったら、ズカズカとそのお店に入っていって、「あのお、どーしてぺんぎんなんですか?」と恥ずかしげもなく訊くでしょう。場合によっては、そのためにサンダルひとつくらいを買わなければならないかもしれないけど。「存在するものは全てが情報端末」というものの見方は、どんなヘッポコであれジャーナリストと名乗って商売している人間の業みたいなもんですわ。いやはや、です。

ちなみに、ハーゲンQのチェロ奏者のクレメンス氏は、「ウバ車」専門店を目撃し、いたく感動していたそうです。なんでやねん?ザルツブルクにもある、ってことなんだろーか?

by Yakupen (2009-06-23 12:04) 

NEXTNEXT

おおーっ、クレメンス・ハーゲン氏!

やくぺん先生、こんばんは

ゴールデンウィークにウィーンでアーノンクール+ウィーンフィル+ハーゲン氏のハイドン・チェロ協奏曲を聴きました。
アーノンクールのすごくリズミカルなトゥッティの後で、ハーゲン氏の現代音楽のカデンツァが登場し、場内凍り付きましたが、終わってみればそのすさまじいギャップが快感になって大喝采でした。
ハーゲン氏は忘れられない人になりました。

失礼します。
by NEXTNEXT (2009-06-26 00:10) 

Yakupen

尾道の関係者の方から、「ぺんぎん堂もウバ車専門店も、これまでなんの不思議もなく眺めていました」という連絡(?)がありました。

ま、そういうもんなんでしょうね。我が田舎町佃にだって、端から眺めれば「なんじゃこりゃ」なんてもんがいっぱいあるのかもしれんなぁ。
by Yakupen (2009-06-26 23:22) 

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