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上野の杜から [演奏家]

飯を作りながらぼーっと眺めていて思ったのだが、どうしてNHKはわざわざ我々の聴取料を使った世論調査をするのに「米軍は普天間からどこに移転するべきだと思いますか」とか「米軍は日本から出て行って欲しいと思いますか」とか、みんながホントに知りたいことを尋ねないのだろうか?不思議だ。

ま、世間で何が起きていようが、猛烈に凝縮された作文を量産せねばならない現在のやくぺん先生には遙かに遠くの世界の話に思える。で、本日も上野の杜から届いたニュースのみ。

◆岡山先生退官とハイドンCD
ボンから戻り、しばしの読響コンマス勤めを終えた後の90年代後半から、上野の杜に室内楽のルネサンスを巻き起こした岡山潔先生が退官なさるとのこと。で、退官を記念して、なのかどうかは知らぬが、来る20日の土曜日には藝大チェンバーの定期で知る人ぞ知るシューマンの幻想曲ハ長調を独奏なさいます。シューベルト、の誤植じゃないですよ。作品番号は131が与えられた、最晩年の曲です。さすが岡山先生、って選曲ですね。実は案外と世に数多いシューマンおたくの皆様、上野にGO!

なお、本当の「退任記念コンサート」は3月13日のこれまた土曜日、意図してか偶然か、藝大大学院に室内楽科を設立し、ヴィーン音大との交流を深めた功労者の最後の演奏は、ベートーヴェンの作品131だそうです。

ってご案内と一緒に、岡山先生退任を祝うに相応しいディスクも送られてきました。こちら。
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一昨年だかから始まっている、ヴィーン音大&藝大共同プロジェクトのハイドン弦楽四重奏全曲録音「予告盤」です。2011年には完結予定だそうな。岡山先生なしでは考えられなかった企画の片鱗が、先生の在任中になんとかちょっとだけでも世に出て良かった。

サンプル盤とのことなので内容を宣伝するものでもないでしょうけど、一応、関心のある方のために記して起きますと、収録されているのは…ステラQ作品1-6、Qヴェネレ作品2-2、Qメランジェー作品17-5、Qアルモニコ作品33-2、4forハイドン作品17-4、キャメロンQ作品71-2、ミネッティQ作品76-5、以上です。前の4つが上野の団体、うしろはヴィーンの若者達です。なんと、誰も知らん「フォー・フォー・ハイドン」なる団体の第1ヴァイオリンは、我らが山根三銃士のひとり、白井圭氏でありますっ!

◆ちかしオーケストラ最終回
岡山先生が上野の杜にいらっしゃった頃、ヴァイオリンの生徒さんをたくさん見てらっしゃったのが田中千香士先生でした。昨年1月29日にお亡くなりになって、もう1年と少しになるのですな。

で、ちかし先生が最後まで指揮をしたいと思ってらっしゃった「幻想交響曲」を弟子達が弾いて、先生を偲びます。来る水曜日、池袋です。案内はこちら。って、これしかないのかいな。
http://artists.pia.jp/pia/artists.do?artistsCd=8A290018
いろいろ言うことはありません。先生を偲びたいと上野の杜から勝手に集まったメンバーです。是非どうぞ。

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