韓国語版ピンク本を

韓国の反政府系（なんだろうなぁ）新聞の日本語版に、こういう記事が出ました。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1547756.html
「芸術押さえつける…」ってやつです。

KNUAの学生がたくさん自殺してる、って内容。記事に拠れば、自殺したのは美術がふたりと、映像系がふたりということで、幸か不幸か音楽系ではないようで、知ってる奴とかじゃあなさそう。KNUAクァルテットの皆さん、今頃、何をなさっているのでしょうかねぇ。ファーストちゃんはボストンにいるようなので、団体としての活動は出来てないんだろうなぁ。

世界各地の独奏音楽コンクールでの韓国・中国勢の大活躍ぶりは、皆々様よーくご存じのことでしょう。その裏には、当然のことながら、今の日本とは比べものにならない競争がある。中国の場合は分母そのものが日本の10倍、アメリカやヨーロッパ全体の５倍、なんて状況もあるんだろうが、韓国の場合は人口は日本の半分程度なんだから、もう確実に熾烈な競争が理由。なんせ、楽器を優秀な演奏家に貸してくれる某財団のエライ人と話したとき、「ともかく結果を出してくれないと楽器は取り上げます。なにしろその楽器を使いたい才能のある若者が後に列をなしてるんですから」と仰ってました。そのことが全然悪いこととか、後ろめたいこととかは思っている風はなかった。こんなに待ってる人がいるなんて、うちは信頼されてるでしょ、って感じだった。

このエネルギーこそが大事なのだ、という真っ当な意見は百も千も承知の上で、やっぱり、そうじゃない道を探す方法も誰かが考えないといけんじゃろね。少なくとも大学はまともにカウンセリングやら進路指導、人生のセカンドプランを失敗と思わない方法を探らねば。

ま、そんなことをするとパワーを奪うことになり、今の日本みたいな緊張が必要なのにノンビリした空気がただよいっぱなしになっちゃって…ってことなんだろうけどねぇ。

ともかく、知る人ぞ知る「ピンク本」の韓国語版を出すべきでしょう。でも、日本語版同様、半分は訳者の書き下ろしにせにゃならんでしょうね。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88065-210-8.html
ま、KNUAの学生なら、日本の学部生とはとは違って原文でも普通に読めるだろうけどさ。