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富山でトリスタン [音楽業界]

富山は高岡文化会館大ホールのロビーにいます。4時からクァルテット・ソレイユがロビーコンサートをします。無料ですので、直ぐに入らして下さい。ガラス壁面の向こうには、秋のウラウラした空が広がってます…と言いたいのだが、暑い!まるで夏の音質のようです。あ、今、冷房が入った。晴れの特異日10月10日、国民体育の日(あたしゃ、この日以外を体育の日とは認めぬ、ええええ、御上がどんなお触れを出そうが、今日が体育の日、東京オリンピック記念日ですっ!)、台風が抜けた富山は南からの風が吹き込んですっかり夏です。数日前からこの調子だそうな。なんなんじゃ、この列島は!

さても、「とやま室内楽フェスティバル」については明日以降、またいろいろ書くでしょうからそちらに譲り、ちょっと別の話。先程、高岡文化会館のチケット窓口で、11月17日日曜日の「トリスタン」の切符を買いました。ヘンツェ、じゃなくて、ヴァーグナーです。
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チョン・ミョンフン氏が年末にヴィーンで出すキャストを引き連れて、まず最初に富山で「トリスタン」を披露して下さいますっ!チョンさん、この富山オーバードホールでは「ボエーム」やったり、案外と縁があるわけで、こういう大曲をやってくれるわけですねぇ。だれですか、練習、なんて失礼なことを仰るのは。世界の指揮者はこういうやり方をして練り上げていくものなんですう。

富山を皮切りに、博多、東京と演奏を重ねるわけで、まあ「トリスタン」という作品は舞台があろうがなかろうが、殆ど関係ないといえばそれまでの曲。合唱団がちょっとしか出ないので勿体ないとかはあるにしても、案外と歌手の数も少ないし、演奏会形式が最も似合う作品であることは確か。極東記念年ヴァーグナーの日本列島での最後のぶち上げには相応しいものでありましょう。

なお、会場となるオーバードホールは新幹線に向け工事が進む富山駅の北側直ぐ。新国立劇場開設当初、日本全国にサテライト劇場を設置し、滞在経費のかかる新宿ではなく富山やら滋賀やら兵庫やらでオペラを制作し、そっちでプレミアを出し、練り上げた上で初台に持ってくる、なーんて今にして思えば見事なまでの絵に描いた餅の壮大な構想があった。結局はあちこちに箱だけが出来ることになった(兵庫なんて構想そのものを変更して今のアーツセンターにしてしまった)そんな夢の名残ですので、立派なオペラハウスでありまする。いい加減な場所ではありませんので、ご安心を。

そんな富山の「トリスタン」、まだまだお席はあります。チケットはぴあとかでも買えますので、あなたのおそばのコンビニでOKです。5000円の席、まだあるみたいです。あたくしめも天井桟敷から見物します。飛行機での日帰りも全然出来ますので、さあ、空き深い富山、河川敷空港から遥かに眺める立山は雪も被り、流石にいくらなんでも紅葉もオシマイくらの良い時期、お暇なら1泊すれば温泉もあるし、美味しい富山湾の魚もあるし…

あたしゃ富山県観光協会かいな。

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