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ロンドン大会大阪参加者が1,2位を独占! [弦楽四重奏]

先程、ロンドン国際弦楽四重奏コンクール改め「ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール2015」の結果が出ました。めんどーなんで、もういきなり記しますと、以下。音声ファイルは、ウィグモアホール総裁ギルホーリー氏による発表のアナウンスメント。拍手がやたらでっかく入ってるので、再生には気をつけてくださいな。ヘッドフォンで聞くと死にますよ。

第1位:ヴァン・カイックQ
第2位:ヴェローナQ(旧ヴァスムートQ)&ピアッティQ
第3位:アイズリQ

なお、ターネッジ委嘱新作賞ピアッティQ、ベートーヴェン賞ヴァン・カイックQ、ハイドン賞ヴァン・カイックQ、です。発表後、ウィグモアホール舞台上で公式記念撮影中のヴァン・カイックQ。真ん中のおじさんが誰か判りません。左から2番目が新しいチェロ君です。
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ヴァン・カイックQ、やくぺん先生とすれば、昨年の1月にパリで聴いてからこれはエベーヌの次の世代で来るなと思い、昨年の大阪大会のときに絶対の本命のアルカディアQ(去る火曜日にウィグモアホールで前回のロンドン優勝団体として演奏しました)の対抗馬として密かにプッシュしてたんだけど、あの頃にはもうメンバー交代の話がもう出ていたんでしょうねぇ、お母さんの祖国の大会でちょっと力が発揮しきれなかったような感じだった。大阪直後にチェロ君が離脱、新人が入って仕切り直しとなりました。ブリュッセルのマダム弦楽四重奏によると「新しい子もすごおく良いわよ」とのことだったので、今回はどこまで行けるか、まあ来年のボルドーで優勝狙いかな、と思ってたら、あれよあれよとここで勝っちゃいましたね。ま、今日のドビュッシーを筆頭に、フランスでこのところ出始めている「新たなロマンチスト」の流れを具現化する団体になっていくのかな、って。

大阪で第3位となったヴァスムートQ、こちらもまた大阪直後にヴァイオリンが代わったと言う話は師匠のパシフィカQから聞いてはいたのですが、シンガポールの天才少年おんちゃんが第1ヴァイオリンに固定され、新しく入ったセカンドさんがしっかり支えるという形が出来、やってることが凄く明快になりました。個人的には、今回の全てのセッションの中で、「ああ、ロンドンまで来て付き合って良かった」とホントに思ったのは彼らの昨晩のラズモ2番でしたね。無論、「ベートーヴェン賞」とかをエルベン先生やらチリンギリアン氏が挙げられる演奏ではないでしょうが、自分らのやってることはちゃんとわかって、それをなんと言われようがちゃんとやる、という若者らしい態度は、もう見ていて涙ちょちょぎれでんがな。おじさんは君たち、おーえんしちゃうよ、もー、メルボルンまで付き合っちゃうよ!

ピアッティQは、これで長かったコンクール時代も卒業できるでしょう。イギリス文化圏ローカル団体としてはもう出来上がってるので、地道にやっていって欲しいものであります。新星アイズリQは、まだ結成3年目で弦楽四重奏団としての方向性はこれからでしょうが、ラズモの3番をパシフィカばりのスピードでぶっ飛ばして一切音が汚くならない技術の正確さがあるのだから、なんとでもなるでしょう。

以上、ロンドン速報でした。詳細は水曜日に大西洋を渡る機内で書いて、大阪コンクール広報誌に直ぐに送ります。来月には出て来ると思うので、そちらをお待ちあれ。また、BBC3が放送すると思います。この放送局、全部ネットで日本でも聴けますので、また決まったらお伝えします。

さても、明日締め切りのまるで関係ない15枚の原稿、まだ3分の1しか出来てないぞ。コンクール中には無理だ、ってあれほど言ったのに無茶振りして来るんだからなぁ。明日、ブリュッセルの宿でやります。ふううう…いつデュサパンのオペラの勉強が出来るんだぁ。うううう…

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