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ロンドン大会予選のストリーミングはありません [弦楽四重奏]

ロンドン国際弦楽四重奏コンクール、現在、ロイヤル・アカデミーのホールで第1ラウンドのひとつめのステージが終わりつつあります。
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アマービレQも先程無事に最初のステージを終えました。あ、アマービレの写真じゃないなぁ、まあ、こんな感じ、ってことで。ともかく、各団体のキャラが明快で、その意味ではいろいろあって面白いです。審査員の皆さんはたいへんでしょうけど。

んで、緊急の報告です。スタッフに拠れば、残念ながら金曜までのラウンドはwebでのストリーミングなどはないそうです。英国時間土曜日午後2時からのウィグモアホールでのセミファイナル、6団体によるベートーヴェンと、日曜日午後6時からの本選はウィグモアホール公式webサイトからライブ中継があるとのことです。中身に関しては、それまでお待ちを。なお、日本が8時間先に行ってますので、日本の方は土曜10時から深夜にかけ、春の夜長のベートーヴェン三昧なさってくださいませ。

なお、予選セッションの間はホントに朝から晩までなにも出来なくなっております。細かい情報いろいろありますので、また時間を見て追記していきます。

[追記]

2日目水曜日の夕方時点で、参加12団体を一巡り、まあ、どんな連中かはだいたい判りました。正直、結成年がいちばん古くて2009年というホントに若手ばかりを集めていて、平均年齢30越え団体は3つ。いわゆる「上がり」を目指してきている団体が今ひとつ派手さがないのでどーなんだろうなぁ、と思ってたんですけど、いやぁ、今回のロンドン、面白いです。本命不在、ってのが試合として面白い、ってことでもあるわけで、参加団体の皆さんには失礼この上ないんですけどねぇ。

ま、もう隠居で会場での社交は懐かしい顔見知りと挨拶することくらい、業界関係者への挨拶などは若様がなされば良く、こっちはもう遠くで眺めているだけ。ほれ、アムステルダム弦楽四重奏ビエンナーレのディレクアーさんとなにやらお仕事話をする若き大阪のプロデューサーの図。手前に座ってるのは、メニューイン後のロンドン大会の混迷時にウィグモア裏のお宅から押っ取り刀で駆けつけディレクター職を引き受けたこともある「ロンドンの平井先生」たるボブ・ボア氏(共著本対談部分にちょっとだけ名前が登場してる方です)。こういう空間だもんねぇ
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ホント、隠居ってのは気楽っちゃ気楽。おやーず対応なども知らんぷりしてればいいわけだしさ。おお、あんたまだ生きてたか、お互い爺になったなぁ…

12団体の中で、勝ち負けなんてどーでも良くやくぺん先生として面白かったのは、今や世界一の若手弦楽四重奏産出国フランスから送り込まれた唯一の参加団体、チャリックQ(って読むのかしら、Tcalik、です)ですねぇ。思えばやくぺん先生、弦楽四重奏コンクールを眺め始めて四半世紀、数えれば恐らくは優に300を越える若いプロの団体を眺めて来たわけだが、プロレベルで4人全員が兄弟姉妹って団体は初めて聴いたような。極めて真っ当、「歴史的な背景を参照した演奏」をハイハイ判りましたよ、って横に置いて、「お家でやってる室内楽」を究極にブラッシュアップしたもんをどーどーと出してくる。なる程、彼らなら許されるわけだよねぇ、ってね。初期のハーゲンQみたいなもんだけど、個々のレベルはもっと安定してます。どこまで家族経営でやっていけるか判らぬが、ちょっとこれから眺めていたい連中だなぁ。

昨年の大阪はトランプの気まぐれ政策のお陰で涙を吞んで不参加だったヴェラQが、無事に来ているのは嬉しいです。なんせセカンドのゴージャスなねーさんがキューバ国籍という面倒なことになっていて、クリントン大統領だったらなーんも問題なかったのになぁ。ブルーミントンでパシフィカに習ってるわけですから、きっちりアンサンブル出来ていて、でもやってることは優男ファーストとゴージャスねーさんのセカンドでラテン魂ドッカンどっかん炸裂!勝ち負けという意味では難しいでしょうが、こういう団体があり得るのはなんとも良いことであるぞよ。

もうひとつ、予選課題曲のアデスの《四つの四重奏》をお手本演奏含め総計13回聴いている真っ最中なんだけど、過去にコンクールで何度も聴かされてそれりにちゃんと聴き続けられた作品って、それほどあるわけではない。久しぶりに楽しませて貰ってますです。これは、別項で「現代音楽」ネタでいずれやりますので、またそっちで。

そんなこんな、ロンドン大会、明日からは予選の2回目のセッション。まだまだ地獄の2日間。

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