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塩害と帝王襲来 [葛飾慕情]

新暦ながら神様がいない月も半ば、狂ったような暑さや南洋みたいな湿気が押し寄せる秋とは思えぬ日々も流石にもう終わったか、葛飾オフィスに聳える巨大柿の木もすっかり色付いて
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…と言いたいところだけど、確かに色付いてはいるし、もう一部はすっかりジュクジュクになって、街往く見知らぬ人から「これ、獲っても良いですか」と声をかけられる今日この頃なんだけどさ…今年はちょっとオカシイのでありまするよ。

ご存知のように、先月終わりくらいから次々と颱風が襲来し、関空を水没させかけた颱風は荒川放水路向こうの新開地葛飾も吹き荒れ、巨大柿の木も無残、こんなことになり
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それに続く、やくぺん先生があまちゃんワールドに行ってたときに襲った颱風は、もの凄い南風を吹き込んだ翌日には強烈な熱波。京成電車が塩害で終日全面ストップになるという新開地住民踏んだり蹴ったりのことになったようだけど、我が葛飾オフィスも塩害被害は他人事ではなく、町工場と十字路に面した南側の葉っはが次々と枯れてまだ落ちるには早いのに次々と落ち始め、南側の枝が剥き出しになってしまった。
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生き残った柿の実は低くなったとはいえ北緯35度の太陽をまともに浴びることになって、瞬く間に熟成が進む。ちょっと風が吹いたり、町工場に出入りするでかいトラックが下を通ったりすればボタボタと落ち、こんなん。
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蜂さんたちとすればこれはこれで有り難い状況なのかもしれませんが、いやいや、こりゃ困るわなぁ。

そして、普段の半分も残っていない柿の葉の向こうに、こいつらが出没するようになりました。
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そー、葛飾オフィス巨大柿の木上空の秋冬制空権を完全把握する帝王、ニッポン列島固有種、我らがヒヨちゃんでありますっ!

この甘くて美味しいもんはわしのもんじゃぎゃああああ、と雄叫びを挙げながら、複数ヒヨちゃんずがおっかけっこを始めてる。無論、枝にとまっての雄叫びも。
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誰を相手に叫んでるんじゃ、雀たちも向かいの変圧器にレストラン開業後のお家作りの下見を始めてるけど、あそこまでぎゃーぎゃーしなくてもいいのに。まだ可愛らしいけど中身は大阪のオバチャンたち真っ青のめじろん夫婦らは飛び回ってるわけでもないしさぁ。

ためにためた取材内容を作文に落とし込むプチお籠もり作文週間とあって、開け放った窓の外を眺めているばかりもいかないものの、それなりに気配を眺めていると、夕方くらいになってまた一騒ぎやっとる。あ、なるほど、あいつらか。
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そうそう、毎年のことながら、柿の実争奪戦の直接の敵は、むく軍団だったっけ。

なんせむく軍団といえば、正に「軍団」としか言いようがない数で勝負の人民解放軍的な集団。体躯からは想像出来ない、おまえはベクターノズルを備えてるのかと突っ込みたくなるような超優秀な運動性能を誇る空中機動の勇たるヒヨちゃんたちも、単体で突っ込むには多勢に無勢になる宿敵でありまする。

さあ、この先暫く、飛翔巧者ヒヨちゃんVS我が名はレギオンむく軍団の巨大柿の木上空制空権争奪戦、どうなることやら。

ってか、そんな手出しのしようが無い自然界の闘いよりも、今年は不作で風が強く実の形も悪いとはいえそれなりの数がある柿の実がどんどん熟れていくこの状況、どーしたもんか。11月下旬に短い渡欧から戻って来てからで大丈夫なのか。ううううん…

なんにせよ、今年もやります柿の実採り入れ大会。その節は皆々様、よろしくおねがいいたします。ホントに数が少ないんだけどねぇ、今年は。

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