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33年前の誤植 [お詫びと訂正]

このところ私事でバタバタしており、当私設電子壁新聞がほったらかしになっておりまする。書きかけが山積みで、気が向いては慌ててアップしている状態。ま、それで誰が困るわけでもない「書いてあることは嘘ばかり、信じるなぁ」がモットーの無責任メディアですから…っても、アベ政権以降は主要日刊全国紙だって「書いてることは嘘ばかり」状態であると人々が察してしまったからなぁ。いやはや。

もとい。年末年始&クリスマス休暇というコロナだろうがなんだろうが締め切り感覚がおかしくなる今日この頃、いくら暇で困るとはいえ「今年の回顧」みたいな原稿が入る時期で、案外やることはある。予定していた作業が繰り延べになったので、では慌てて先の締め切り原稿をやってしまおうと必要な資料を引っ張り出し、実質、「これでいこう」とさえ決めれば2時間でやれる仕事なんだけどねぇ…なんて思って作業を開始、必要な資料の必要な部分を眺めていたら

目が点になりました。ってか、あれ、って思った、というのが正しいかな。
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さて、マニアさんに問題です。このプロフィルの人物は誰でしょう?

なーんだ、簡単じゃないか、と思った方はマニアさん。と、思って、じっくり眺め、おや、やっぱ違うかな、と不安になった方は、ウルトラマニアさんでありまするぅ。

正解は、ミエチスラフ・ホルショフスキーというピアニスト。その方の簡単な略歴。掲載されている媒体というか、書籍は、こちら。
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ううううむ…

お判りでしょうか。このホルショフスキー略歴、とんでもない誤植があります。これ、広報のAさんも、総合プロデューサーの萩元氏も、勿論、気付いていたんだろーなぁ。

何が大変かって、このホルショフスキーの来日公演、最大のポイントは「95歳の現役ピアニストの初来日」だったわけです。生年の数字は、いろんな意味で決定的なわけですわ。無論、そんなもの音楽には関係ない、という正論過ぎる正論はあるのは判ってるけど、そうはいっても、やっぱり「95歳」なんですよ、大事なのは。

それがね…これ、生年が10年違ってるねん!ホルショフスキー老のお誕生年は、1892年でありまする!

いやぁ、ちょっとビックリしました。流石に33年前の話、まだやくぺん先生が商売で原稿なんかをレギュラーに書いていない頃。諸般の事情でこの来日公演にはいろいろとボランティアとも言えぬ裏ボランティアで、伝説では満員御礼と言われているけど、実は全然売れてなかった公演に慌てて仮チラシが作られ、あたくしなんぞまでが今は亡き本郷三丁目の某大学の付属ホールの前で配ったりしてさ。最終的には何をやったかしらないけど、格好がつくくらいには席は埋まったようだったけど。

こういう誤植の怖さは、33年も経った今、当時の状況を何も知らずに接する人は、まさかこれが誤植とは思わず、「へええええ105歳のピアニストがフィラデルフィアからお茶の水に来たのかぁ、オープニングとはいえ無茶するなぁ」なんて考えちゃうだろう、ということ。判ってる人は判る誤植だけど、こういう記念誌とかの後に基本文献資料とされることが運命付けられた出版物とすれば、絶対にやっちゃいけない類いの誤植だわなぁ。

誰を非難してるわけでもありません。ともかく、33年ぶりに誤植を発見してしまった、というだけのこと。ただ、ホルショフスキー老は、この誤植は気付かないだろうなぁ。だって、これまたホントかどうか判らぬ与太話だけど、正確な生年は判ってない、って伝説もあったんだから。いやはや、いやはや、いやはやぁあああああ………

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