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週が明ければ若者らが大阪にやってくる [大阪国際室内楽コンクール]

ニッポン列島各地で「4年ぶりの〇〇」が騒々しくも繰り広げられているゴールデンウィーク、この辺りの地主さんでもある線路向こうの高級旅館さんが、温泉県盆地の田舎に蟄居する爺と婆の隠居庵へと表道から入ってくる入りっ端にお土産屋さんのようなオシャレな分室をオープンしたために
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なにやら観光地のド真ん中に住み込んでるみたいな空気漂う昨日来。一年でもこの数日くらいがいちばん賑わうんじゃろが、どうなるんじゃろなぁ、この先。冗談じゃなく、鎌倉在住者のゴールデンウィーク状態になってきたわい。

さても、そんな騒々しい連休も明け、盆地は夏に向けどんどんと田圃に水が入り、天気が良ければあちこちの水面に逆さ由布が並ぶ初夏となっていくわけだが、やくぺん先生とすればいよいよ天下分け目の闘いの時至り、2017年からまるまる6年ぶりの国内最高峰、ってか、アジア圏最高峰のメイジャー級室内楽コンクール、「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が始まるのであーる。

今回からはスタッフも若返り、やくぺん先生も現場広報業務から一歩退いた御隠居としての見物。とはいえ、やはり世界中からあの人この人、審査員やらギャラリーやら知人友人知り合い関係者ざらざら詰めかけ、本音を言えばもうこの先成長やら失敗やらを一緒になって見守っていく若い人たちに出会うよりも、そんなコンクール・パドックの面々に地元試合で再開する、って感じの日々でありまする。

んで、大会前の盛り上げに、こんな作文を出させていただきました。実を言うとこれ、2020年の第10回大会が延期になった交代大会のときに書いたもので、もう2年くらい前の作文かな。手を入れたいところもあったけど、これはこれでいいじゃろ、って今の公開になったものでありまする。ほれ。
https://jcmf.or.jp/magazine_desc/competitionfaq/?fbclid=IwAR3KT7CzK2A4S-6P8zEuUZdTuqRRzf-bdiEpEtojt6r8SzjuySbd5yR84WY
うううむ、このイラスト、どうみても御隠居アヒルの人間体じゃのぅだっく!

マジ、どうしても弦楽四重奏部門を1日だけ、という方は、やはりロマン派と近代の2次予選かなぁ。1次予選は作品18の5とか6とかを選んでくれてる奴らがひとつふたつあったら、もっと多面的な展開もありえたろうが。ベートーヴェン好きなら、セミファイナルで中期ベートーヴェンがいろいろ聴けるのが楽しいかも。

せっかくだから現時点で第1部門の団体が弾くと言ってる作品を列挙すると

※一次予選:ベートーヴェン作品18の1,2,3,4、ヴェーベルン作品5
※二次予選:メンデルスゾーン作品44の2,3、ブラームス2番、ドビュッシー、ラヴェル、プロコフィエフ2番、バルトーク4番、ブリテン2番、リゲティ1番、デュティーユ、武満
※セミファイナル:ラズモ1,2,3番、ハープ、セリオーソ
※本選:ベートーヴェン作品127、131、132、135、シューベルト15番

うううむ、課題曲についてなんのかんの言うのが仕事の専門委員としては、やはり二次予選の課題曲が問題あったかなぁ、と思わんでもないです。それにしても、どこもショスタコーヴィチを選んでないんですよねぇ。それから、委員会でも話題になった「ファイナルに作品135選んできたらどうするんですかぁ」ってのが、やっぱり現実になってしまったぞ。さても、どうなることやら。

コンクール全体の中で隠れ注目というか台風の目というか、大波乱を起こす可能性があるのは、第1部より第2部門。とりわけ、2団体加わっているピアノ四重奏団の存在でしょう。前回のノトスQのことが、イヤでも頭を過るわけだし。

ま、またそれは別の話なんで、弦楽四重奏とはまるで違うフェイズで展開するピアノ三重奏の聴き所と共に、時間があれば来週にでもまた。では皆の衆、大阪城で会いましょう。

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