SSブログ

訃報:ペーター・ブック [弦楽四重奏]

大阪のコジマアーティストさんの公式Facebookページに訃報がアップされました。公式ホームページにはないので、Facebookを貼り付けます。
https://www.facebook.com/kojimaconcertmanagement

媒体の性格上、時間の経過と共に見えなくなってしまう可能性がありますので、まんまコピペ。

※※※※

【訃報】

20世紀のドイツを代表する世界的弦楽四重奏団 メロス弦楽四重奏団のチェリストとして知られた、ペーター・ブックが膵臓癌のため3月14日 17時50分(現地時間)にドイツ・シュトゥットガルトの病院にて永眠致しました。享年86歳。
ペーター・ブック(Peter Buck)は1937年 5月18日 シュトゥットガルト生まれ。
シュトゥットガルト音楽演劇大学に学び、ルートヴィッヒ・ヘルシャーやピエール・フルニエに師事。
1965年に結成したメロス弦楽四重奏団は数々の国際的な受賞を得て、一気に世界のトップクラスの存在にまで駆け上り、以後40年ほどの活動期間を通して、その評価は常に揺るぎなく、その足跡は膨大な優れたレコーディングからもうかがい知れます。
ペーター・ブックはこの功績により、ボン・ベートーヴェン・ハウス協会名誉会員やドイツ連邦共和国功労勲章を含む数々の栄誉を与えられています。
1980年以降はシュトゥットガルト国立音楽大学の教授も務め、世界中の国際コンクールの審査員や客演教授に任命されるほか、1992年にはオーベルストドルフ・ミュージックを創立して芸術監督を務め、2004年にドクター・ダーツェルト財団賞を受賞しました。
日本にはメロス弦楽四重奏団のメンバーとして度々来日していましたが、2016年10月と2017年3月の二度に亘り、ロータス・カルテットと共に来日し、シューベルト:弦楽五重奏曲やベートーヴェン:弦楽五重奏のための「クロイツェル」を演奏したのが最後となりました。
尚、ロータス・カルテットとの『シューベルト:弦楽五重奏曲』は2011年6月にドイツ・ハイデルベルク郊外のスタジオでレコーディングを行っており、レコード芸術特選盤に選ばれるなど極めて高い評価を得たその演奏は現在でも聴くことができます。 
LIVE NOTES WWCC-7713
http://www.kojimacm.com/recording/reco/lot_schubert.html
故人の生前の業績を偲びつつ深い哀悼の意を表し、ここに謹んで御通知申し上げます。
コジマ・コンサートマネジメント
代表 取締役 小島 裕

※※※※

やくぺん先生は、個人的にはそれほど付き合いのあった方ではないのですけど、ロータスQとバイエルン州近辺を動いてまわるツアーに同行したときにはなんのかんの話をしたこともあったです。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2008-01-24

メロスQとしての功績はいろいろ言い立てればあるでしょうが、やはり最晩年の「やたら厳しい好々爺」ってイメージばかりだなぁ。

メロスQという団体、演奏史的には20世紀後半のレコード会社が世界の(日本の?)音楽嗜好をコントロールする中で、ヴィーン系のアマデウスQ、アメリカ系のラサールQと並びドイツ系を代表する団体としてイエロー・レーベルに数多くの録音を遺した団体、という位置付けになるのでしょう。個人的には、第2次大戦前の情報コントロールもあり些か影の薄い存在であったメンデルスゾーンの弦楽四重奏全集を最初に世の中に出し、カルミナQが火付けとなった90年代以降の新世代クァルテットでのメンデスルゾーン・ルネサンスの基礎を築いてくれた功績は、大きく評価されるべきだと思うんですけどね。
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Mendelssohn-1809-1847_000000000020551/item_Complete-String-Quartets-Melos-Q_3501587

あまり多くを言えないけど、お疲れ様でした。合掌。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。