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アヴァロンQの新譜 [弦楽四重奏]

山のように積み上がった作業をこなしている中で、久しぶりにNMLを開いたら、へえええ、と懐かしい名前に遭遇しました。このURL、貼り付けたところで日本のNMLと契約している方しか行けないし、何を隠そう北米の某音楽団体を通して北米の会員となってるやくぺん先生にも使えないんですけど、ま、当電子壁新聞を立ち読みなさるような酔狂な方の中には「俺は大丈夫だぜ」って方もいるやもしれんので、貼り付けておきます。
https://ml.naxos.jp/album/8.559941
今、LGBTQ大流行のアメリカ合衆国マーケットで突如人気作曲家に浮上した(のか?)フローレンス・プライスをメインに据えた今月新譜のアルバムであります。それにしても、ホントに昨年はなんとなんとイエローレーベルからヤニック指揮フィラ管の演奏する交響曲全集(にはまだなってないのかしら)のCDがガンガン出てきたり、今やアフリカン・アメリカンの交響曲といえばウィリアム・グラント・スティルの専売特許じゃないわい、って猛烈な追い風が吹いてる作曲家でありまする。
https://www.deutschegrammophon.com/en/catalogue/products/price-symphonies-nos-1-3-nezet-seguin-12476
https://www.deutschegrammophon.com/en/catalogue/products/price-symphony-no-4-dawson-negro-folk-symphony-nezet-seguin-13109

そんな勢いが弦楽四重奏の世界にも吹いて来たのか、とうとうナクソス・ジャパンさんが録音を出してくださいましたわ。めんどーなんで、公式な作品紹介は、まんまコピペしておきましょかね。ほれ。

「2020年代に入って急速に脚光を浴びる作曲家フローレンス・プライス。その弦楽四重奏曲第2番をメインに、彼女の師匠ともいえるサワビーの作品を合わせて紹介する、NAXOSのアメリカン・クラシックらしい1枚。 「アメリカ初の黒人女性作曲家」と呼ばれるプライスは、2021年のBBCプロムスで交響曲第3番の第3楽章が演奏され、2022年には交響曲第1番と第3番を収めたアルバムがグラミー賞を受賞、2023年には「アメリカにおけるエチオピアの影」が神奈川フィルにより日本初演されるなど、世界的に脚光を浴びています。彼女の作品の多くは死後も未発表のままで、その真価や全貌はまだ発掘途上と言えます。 レオ・サワビーは、ローマのアメリカン・アカデミーのローマ賞やピューリッツァー賞を受賞するなど国際的な名声を得ていました。プライスとサワビーは共に1930年代から40年代にかけてシカゴの音楽コミュニティのメンバーで、お互いの作品を尊敬していたことが知られています。このアルバムには両者の弦楽四重奏曲を収めています。最後に置かれたプライスの「ネグロ・フォークソング・イン・カウンターポイント」は5つの民謡旋律に基づくアフリカ由来のリズムや黒人霊歌を大胆に取り入れた作品。とりわけ第2曲の旋律は「雪山讃歌」として誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。 (ナクソス・ジャパン)」

というわけで、へえ、そーなんですねぇ、といえばそれまでなんじゃが、やくぺん先生とすればもっと興味あるのは、弾いてる連中なんですわ。そー、お久しぶりのアヴァロンQじゃあないかい。当電子壁新聞でも、我らがヴィオレッタが加わってた頃には何度も取り上げてましたけど…
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2007-09-24
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2005-08-18

ま、20世紀前半のシカゴ楽派のアルバムとなれば、かのフェルメールQの後を継いでノーザン・イリノイ大学のレジデンシィを務めているこいつらが登場するのは当然と言えば当然でありましょうね。ってか、シンフォニーの録音がシカゴ響じゃない方が不思議なわけで。

かつては天下のシュモル・アシュケナージ御大の下、上海Q以下数々の団体を生み出したノーザン・イリノイ大学のレジデンシィ、アヴァロンQになってもう20年近くなるんじゃないかい、その後どうなっているか、殆ど知らないんだけど、こうやってやるべき仕事をやってくれている姿を見るのは嬉しいものでありますなぁ。曲の評価は…まあ、皆様、お聴きになってご判断あれ。NECの学生団体が弾いてる映像がYoutubeにアップされてますので、参考までに貼り付けておきます。
https://youtu.be/DYu5eANh_x0?feature=shared
2026年アメリカ建国250年記念演奏会で弾いてみたい、なんて奴らもいるかな。楽譜があれば、なんでしょうねぇ。

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