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温泉県盆地オフィス柿収穫 [ゆふいんだより]

2010年代には荒川放水路向こう新開地名物だった(?)神無月の葛飾オフィス巨大柿木の収穫祭り
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オフィスを温泉県盆地に移し2度目の秋、やうやう再開でありまする。

とはいえ、店では売れないような渋柿ながら見てくれだけはやたらと立派だった葛飾巨大柿の木の実とは異なり、ここ温泉県で盆地の風に吹かれ周囲に遮るものもなく南からの日に当たりすくすくと育った「パーシモン・ゲート」と呼称される柿の木ったら、ひょろひょろと高く、隣の名旅館従業員アパートの2階よりも遙かに高いところに小さな実が黄色くなってる、って有様。あらゆる柿の木がそうである如く、この季節になると黄色く熟れた柿の実がボタボタ落っこち、下が大変なことになっておるのであーる。
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葛飾移転時にまさかまた入口に柿の木があろうなどと思っておらず、高枝切り鋏につまんで落っこちないギミックを付けた柿の実獲り鋏は処分してしまった。以前ここにお住まいだったご隠居夫妻は柿は一切手を触れていなかったようで、倉庫にも柿の実取り入れの道具類は存在せず。

かくて、これはもうひたすら原始的に、いちばん高くまで登れる脚立を持ち出し、高枝切り鋏を引っ張り出し、無駄な運動エネルギーは極力排除し、万物が大地に向けて引っ張られる力だけを利用して上手い具合に落ちるように慎重に操作しつつ、下に並べた座布団やらクッションの上に無事に着地してくれとハラハラ見守りながら、穫り入れ作業を進めるのであーる。
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結果、収穫はまだまだ出始めの早成蜜柑くらいの小さな固い実がたった2ダースばかりじゃわい、だっく。
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葛飾巨大柿の木では、なんのかんのほぼ採り尽くすと総計100個に迫るのが例年のことだったのを思えば、なんとも寂しい限り。って、ここでは人の手が届くのは全体の2割にも満たない感もあり、遙か上の方にもう美味しそうに熟してムク軍団に喰われ始めている実たちが未だたわわに実っているであーる。

ま、ここ温泉県盆地オフィスの柿の実たち、幾つかはぶら下がったままで年を越し、厳冬期を迎え、氷点下10度を下る盆地の極寒を耐える小さな飛ぶ方々の貴重な食料となるべく存在しておるのじゃ、と思えばそれまでじゃわい。

2年半前に葛飾から持ち出され、2年前に新帝都湾岸からこの地に持ち込まれた荷物の中にそっと忍ばせ、以降、どうしたもんかと由布岳望む仕事机の隅っこでどんどん小さくなりミイラ化しつつある旧葛飾巨大柿ノ木の生き残り干し柿(だったもの)と、当地で勝手に生きてるパーシモン・ゲート柿を並べ、なにやら物思いに耽る爺なのであった。
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この干し柿の種、植えてみたいのぉだっく。

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