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美術館に行こう [売文稼業]

昨日、ネイザンロード下の地下改札前にマシンが稼働する前から並び、朝6時過ぎの始発で香港中央の空港特急駅に向かい、7時ちょっと前に空港到着。でっかい荷物抱えて北米まで往く人々を押しのけてなんなくチェックインし(成田はなんなんじゃ!)、残りの現金をほぼ全部使い尽くし30ドルちょっとの小海老入り腸米(空港価格!)を朝飯にペロリと喰らい、搭乗。NW2便TOKYO経由LA行きは午前9時前にランカオ島を無事離陸。香港滞在32時間であった。アジア便は往路は長いけど復路はアッという間、満員のエコノミークラスのジャンボ、ホンの数席あるどんなに混んでいてもパソコンが開いて仕事が出来る席を確保出来たのでエコノミーで充分であります(3時間半でビジネスクラスなんか使うと、佃厄偏庵では絶対に出ない軽い赤ワインのそこそこまともな奴などしっかり飲まねば勿体ないと貧乏人根性丸出しになってしまい、仕事にならない可能性高し)。

んで、1時過ぎに雨模様の成田に到着。入国審査官が少なくやたら並ぶものの、2時の快速逗子行きに無事乗車、3時過ぎに錦糸町に着き、アルミンク社長が「ローエングリン」の練習でなにやらピリピリしたNJP事務局の片隅でラインベルガー作曲オルガン協奏曲の総譜を拝見させてもらい、原稿作業。意外に手間取り、結局、7時から新宿でのウズベク舞踏団には間に合わず、ボロボロになって大江戸線で佃まで戻ってきましたとさ。昨日から税務作業締め切りの15日までに、原稿の締め切りも3本。編集者様方は自営業者じゃないから、平気でこんな締め切り設定が出来るんだろーなー。ふうううううう。

あ、13日及び14日は税務作業に徹しますので、一切電話にも出ません。連絡しても無駄ですよ。
税金なんて税理士に任せれば良いのに、とお思いかもしれませんねぇ。でもね、うちらみたいな年収が大企業20代後半OLとどっこいどっこいの貧乏売文家業でも、自分で1年の収支をきっちり全部まとめて入力することで、やっと商売としての収支バランスが見える。これをやらないと、赤字で破産する可能性もあるのです。それに、税務作業をやることで、国家権力というものが「羊の皮を被った天下公認の暴力団」であることが嫌でも判る。毎年のみかじめ料をちゃんと収めないと、たちまちお縄なんだから。それも、全く合法的にやれる。
世の中には「サヨやプロ市民なぜそんなに権力を敵視するのか」、などとのーてんきなことを仰る右派の論客や昨今の勝ち組マスコミ報道にすっかり洗脳された人の良い方々もいらっしゃるよーですけど、あなたねぇ、ちゃんと数日を有給休暇を取って税務作業をご自分でやってご覧なさいな。国家権力が常に気を付けねばならぬ暴力組織也、って嫌でも判りますから。ふつーの日本国民とすれば、世界有数の武器抱えたアベシンゾー一家やら警視庁束ねるシンタロー組の方が、北朝鮮なんぞよりよっぽど怖いんだよ。

もとい。で、やっと本題。このところの忙しさは、「ミュージック・イン・ミュージアム」の取材がダラダラ入ってるからです。今日も午後2時から、上野の科学博物館で、我らがゴールドベルクの日本の婿、オーボエの古部賢一氏がレクチャーコンサートやります。先週から東京都美術館で都響の連中がずっとやってるし、まだ月末まであるぞ。こちらをどうぞ。http://www.tokyo-opera-nomori.com/program/eventweek.html
上野ついででは、「タンホイザー」(なんとカーセン御大の演出、タイトルロールが画家だそうです!!)の練習をやってる横の上野の森美術館ではもうすぐ若手登竜門VOCA展が始まり、21日にはそこでもミュージック・イン・ミュージアムあります。こちらをどうぞ。http://www.ueno-mori.org/tenji/voca/2007/event.html
これらを全部見物して、「上野の森三昧」という原稿にする予定だったけど、とてもじゃないが多すぎて、VOCA展は来年まわし。関係者の皆様、スイマセン。

おっと、ちょっと宣伝しておけば、フジテレビ・アートネットという月刊ウェブマガジンで小生が連載している「ミュージック・イン・ミュージアム」というコーナーがあるですよ。もう4年以上になるかなぁ、結構長い連載になってますね。前パブ記事じゃなく、今時珍しい後パブというか、レポート記事。一昔前ならば、そろそろ単行本にしましょーか、という声が上がるくらい溜まってるけど、今は絶対にそんなことは起きないし、そんなことしようと思う酔狂な単行本系編集者さんもおらん。いやはや。
ええと、行き方が難しく、まずhttp://www.fujitv.co.jp/events/art-net/index3.htmlに行く。で、画面の中央辺りを上の方からずーっとポインタで触っていってください。すると、Music In Museumという文字が浮かびます。そこをポチョ、っと押すと行けます。今は1月のシカゴ美術館の記事が挙がってます。左上の「バックナンバー」という所を押すと、過去の記事が全部読めます。無料で、登録はいりませんので、是非いらっしゃってくださいな。

さても、こんなことをしてられん。今日は2時から古部っち、で、午後6時からは川崎にまわってウィハンQのタップリした定番ディナーであります。明日は昼間に佃住吉神社例大祭に向けた2丁目&3丁目町会合同役員例祭会議があるのだが、すみだトリフォニーに行かねばならぬのでこれはパス。月曜日は「タンホイザー」のGP。そこまでにあと原稿2本。で、いよいよ税金に突入であーる。明日以降、当電子壁新聞の更新は一切無いかもしれませんっ。

最後におまけ。美術館での演奏会は、世界中でやってます。殆ど紹介されないので、皆さんがご存じないだけです。美術館のホームページなどで「イベント」というコーナーがあったら、押してご覧なさい。意外な音楽家が貴方の街のミュージアムで無料演奏会なんぞをしてることがありますよ。香港だってやってるぞ。ヴィクトリア湾を望む九龍側、文化中心の隣の香港芸術館。ほれ。

モーツァルトinHongKongでありました。お近くの方は文化中心の飲茶の後に名画に包まれ名曲をどうぞ。ご案内はこちらから。http://www.lcsd.gov.hk/CE/Museum/Arts/english/intro/eintro.html


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